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_side m_
僕は7歳と、14歳離れたお兄ちゃんが二人いて、5人家族で…すごく幸せ
だった。
思い出しただけでも息ができなくなりそう。
トラックで、信号無視されて、僕を迎えに来ようとしたお母さんとお兄ちゃんは一瞬で亡くなった
家族全員大好きだったお父さんは、お母さんが亡くなったショックで抑えきれなくなって、トラックの運転手が捕まる前に殺した
…その後も自分で自分の喉を刺して。
まだ小さくて、何も分からない僕は、ただ泣いてばかりで、”何があったの”って聞いたら上手く誤魔化されてた
お兄ちゃんも、
お葬式の時が1番わかんなかったっけ…
目も開かなくてピクリとも動かない。冷えきった体
周りには泣いてる人がいっぱいだよ。
残されたのは1番上のお兄ちゃんと僕だけ
お兄ちゃんは僕のことをすごく可愛がってくれた
お兄ちゃんが絶対守るからって
叔母さんも、最初はすごく優しくしてくれて可愛がってくれた
でも後々から暴力だったり暴言だったり。
無理やり色んなことされたり
毎日が苦しくて仕方なかった。
中学生に上がった頃だって、死にたいって何回も考えた
考える度に涙が止まらなくなる
神様、
僕が何をしたって言うの??
もう僕には何もないんだって。
家族も
愛情も
全部全部
せめて死ぬのは高校卒業してからって、高2になった瞬間に決めた。
周りからは殺人犯って呼ばれたり放課後呼び出されたりする
でもね、こんな生活も約2年で終わるんだ〜、って思ったら気が一気に楽になる
だって僕にはもう何も無いし、何も必要にされてないもん
_そう、思ってた時に。
出会っちゃった。
僕のことを大切にしてくれて、全部守ってくれて、嘘つかなくて、いらないものを消してくれる
“滉斗”
気づいたらそんな彼のことが好きになっていた。
こんなの絶対にダメって思ってたのに
一緒に暮らし始めた時、毎晩隣で寝て、くっついて寝て、僕の心臓が聞こえないか不安だったよ
やっと気持ちが言えた時はすごく驚いた
まさか、滉斗も僕のこと好きなんて
僕を愛してくれる、必要としてくれる
“元貴しかいらないんだよ、”
“元貴以外何もいらない”
そんな言葉に毎日埋もれていた。
でも最近は、
滉斗が好きって言って、僕が言い返さなかったら
首とか締めてくる。
ひとりで行動したら足切るとか
正直怖いよ。
ご飯食べ終わっあと、滉斗がソファに座って手を広げるのが怖くなっちゃった。
なんかもう。、
声が出なくなる
こんな光景、どっかで見たことあった気がして。
滉斗は、痛いことしたあとに頭を撫でてくる。
これも。
w「ねぇ、何考えてんの?」
m「っぁ、…え?」
w「俺以外考えんなって言ったよね」
m「!滉斗の事しか考えてなぃ、!!嘘じゃない よ……っ、?」
w「………そうだよね。元貴は俺しかいないんだか ら 」
m「…ッ、ぅん、好きだよ、…だいすき、」
僕は滉斗が好きだけど、
もう
怖いです。
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