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針にかかっていたのはフナっぽい銀色の魚。
どれどれと川俣先輩がやってくる。
「ウミタナゴだな。煮付け用かな」
その言葉が終わるのとほぼ同時に、僕の仕掛けが沈んだ。
ただあまり抵抗はない。
あっさり引き上げる。
赤いちっちゃい魚が1匹ついていた。
「ネンブツダイ。まあお約束な奴だ」
美洋さんも同じ赤い小さいのを釣り上げる。
どうも釣れる時間帯が来たようだ。
彩香さんも更に1匹追加。
こちらはウミタナゴだ。
「よし、私も本腰行くか」
そう先輩が言った時、僕の竿が一気に引っ張られた。
重い、でもその割には抵抗はない。
上げてみると何と黄色っぽい線の入ったナマズみたいなのが、何匹も釣れている。
「危ない!触るな」
先輩が飛んできた。
「何ですか」
「それは非常に痛いトゲがあるんだ。ゴンズイと言ってさ」
仕掛けを全部堤防の上に上げて。
ハサミと魚掴みでトゲを切り取ってから外して。
更に。
「これも定めだ、悪く思うなよ」
等と言いながら先輩がハサミで頭と内臓を取ってクーラーボックスに。
その間に。
「ごめんなさい、私もです」
美洋さんの仕掛けにもゴンズイがいっぱいついていた。
小さいのばかりだ。
どうも群れが通り過ぎたらしい。
「これは味自体は悪くないんだが面倒なんだよな。あと美洋、その仕掛けはこれと同じように置いておいてくれ。取り敢えず私が外しておく」
「すみません」
「いや、適切に措置しておけば、これは美味いんだ。でもトゲに刺されると相当痛いらしいからな。しかもさっさと内臓を出さないと臭くなるらしいし」
先輩、頑張って何とか全部トゲを切って、頭と内臓を取ってクーラーボックスへ。
非常に申し訳ない。