テラーノベル
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薄暗い静寂の中、しのぶは先に意識を取り戻しました。隣で安らかな寝息を立てている童磨の顔は、昨夜の狂おしいまでの情熱が嘘のように穏やかで、どこか幼さすら感じさせます。(……この人を、こんなに穏やかな顔にできるのは、私だけなのでしょうね)
ふとした独占欲に似た感情が芽生え、しのぶはいたずらっぽく微笑みました。彼女は、まだ重いまどろみの中にいる彼を驚かせ、そしてこの上なく喜ばせてあげたいという衝動に駆られたのです。
しのぶは音を立てないよう、しなやかな体躯を滑らせて布団の中へと潜り込みました。
鼻先をくすぐる、彼自身の香りと、昨夜二人が混じり合った濃密な残り香。しのぶは、まだ柔らかく横たわっている彼の「愛の象徴」を、熱を帯びた自身の手で優しく包み込みました。
「……ん、しのぶちゃん……?」
かすかな刺激に、童磨の眉がぴくりと動きます。しかし、しのぶは答えを返す代わりに、潤んだ唇をゆっくりと、その熱の塊へと寄せていきました。
温かな呼気が肌を叩くと同時に、しのぶは舌先でその先端を愛おしくなぞり、ゆっくりと、けれど深く口内へと招き入れました。
「っ……!? あ……っ」
一気に押し寄せる、口腔の熱く湿った快感。童磨の意識は強制的に覚醒へと引き戻されました。視界を覆う布団の闇の中で、愛しい女性が自分を喜ばせるためだけに懸命に奉仕している……その事実に、彼の心臓は激しく跳ね上がります。
「しのぶちゃん、君……なんて、破廉恥なことを……っ、ああ、でも……すごく、気持ちいいよ……!」
童磨は、布団越しにしのぶの頭の形をなぞるように手を添えました。しのぶはさらに深く彼を迎え入れ、舌を巧みに使いながら、喉の奥まで彼を受け入れていきます。昨夜、何度も自分を貫き、内側を満たしたその熱を、今度は自分の口で確かめるように。
「ふ、ふふ……っ。しのぶちゃんの口の中……吸い付くみたいに、熱い……。ああ、だめだ。これじゃ、起きたばかりなのに、また君をめちゃくちゃにしたくなってしまう」
童磨の声が次第に荒くなり、腰が反射的に突き上げられます。しのぶは視線だけを彼に向け、口を塞いだまま、悪戯に目を細めてさらに強く彼を愛撫しました。
朝の静寂は瞬く間に、昨夜以上の熱気と湿った音に塗り替えられていきました。二人の愛の時間は、終わることなく続いていくのでした。