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そろそろ、夏休み。
虫が鳴くこの季節がついに来た。
俺には、兄妹親友がいる。
それはー…
「新、夏休みどこ行く〜っ!?」
それは、一つ上の姉だ。
誰よりも、宇宙一夏が好きそうだ。
「はいはい、やっぱり海水浴とかプールじゃない?」
(これは夏に100回は行った夏スポーツ…)
「詩月は受験だろ?」
「いいじゃん」
姉は高3のテニスのエース。
最近は部活を中断して、受験勉強している。
志望校は、テニス名門競合大学だ。
4年制で、家からは出てくようだ。
「詩月がいなくて寂しくなるやろ」
「は、?逆にせいせいするわ」
そんな夏休みもあっという間に終わり、姉も受験期間に入る
〜家〜
隣の部屋は詩月の部屋。
シャーペンを動かす音しか聞こえない。
(あんなにテニスばっかりしてたのに…)
あの強豪大学はテニスも関係あるが、ある程度の勉強も必要だ。
それから詩月は引きこもり、勉強するようになった。
そんな日も束の間、俺たち家族は空港まで来た。
大きいスーツケースに赤いパスポート。
(俺、こんなの初めて見た…)
詩月は俺より5センチ身長が高い。
テニスで鍛えた脚、腕。
いつもより、がっしりしてる。
「詩月!絶対受かって、4年後に帰ってこい!」
俺は悲しさが込み上げた。
とても姉の後ろ姿が遠ざかって行くのは辛かった。
(ごめんね、新…振り返ったら…もう行きたくなくなるんだ)
「絶対、絶対帰ってこい!!」
空港内に響き渡る声。
曲がり角で、姉は消えた。
悔いが残る顔で俺は家に帰った。
「新、課題やったの?」
「あ、かーちゃん忘れた。ありがと」
「詩月ーわから」
「あ、」
課題でわからないことがあったら、すぐ詩月に聞いてた。
「あら、まぁまぁ」
俺は悲しげに部屋に戻った。
スマホを開いた途端、通知にあった。
「転生したら…?」
転生、…
俺は今日、姉がいなくなった。
もし、俺が姉のコーチになれたら?
もし、その強豪の男子生徒になれたら?
俺はその通知をタップした。
コメント
1件
あおいです🌷読み終えました〜!夏休みから姉・詩月さんの旅立ちまで、淡々とした日常の裏にじわじわと寂しさがにじむ描き方が素敵でした。特に「曲がり角で消えた」シーンは胸がぎゅっとなりますね。最後の転生通知で物語が動き出す予感…続きがすごく気になります!