コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
乙骨の言葉と共に、玉犬がその姿を現す。光り輝くその呪具が、雷鬼の雷撃を一瞬で受け止め、跳ね返す。雷が玉犬に吸収され、雷鬼の放った雷光は反射して空中で爆発を起こす。
雷鬼:「無駄だ!」
雷鬼はすぐに次の手を打つ。雷の力を全身に込め、まるで雷の塊のように変貌した雷鬼が突進する。そのスピードと威力は、ただの呪術師では絶対に捉えられない。乙骨はその突進を見て、再び冷静に玉犬を放つ。
だが、雷鬼の雷撃は一度放たれると、空間に痕跡を残し、連続的に攻撃を加えてくる。まるで雷の嵐が乙骨を囲み、攻撃の隙間を埋め尽くすかのようだ。
乙骨:「…予想以上だ。」
乙骨は冷静にその雷の動きを読み、反転術式を使用して雷鬼の攻撃を無効化しようとする。しかし、雷鬼の雷には異常な速さとパターンがあり、簡単に読めない。乙骨の体に雷が一瞬でも当たれば、その力は体内で爆発的に増幅し、致命傷を負うことになる。
雷鬼:「どうした? そんなに無理に守ろうとしなくても、お前はすぐに死ぬ。」
雷鬼の言葉は挑発的だが、その表情には焦りが見えない。彼は圧倒的な自信を持ち、乙骨が自分に攻撃を加えることを想定していなかった。しかし、乙骨はただ守るだけではない。
乙骨は再び玉犬に指示を出し、素早く雷鬼の進行方向を予測しながら玉犬を前方に放つ。玉犬は光の刃となり、雷鬼の雷撃を貫くとともに、その背後に回り込む。
乙骨:「全てを終わらせる。」
玉犬の光が雷鬼の体を貫いた瞬間、雷鬼は驚愕の表情を見せる。彼の体内で雷が暴走し、次々と爆発的に波及していく。雷鬼の体が一瞬にして崩れ落ち、煙とともにその姿を消した。
乙骨:「これで終わりだ。」
乙骨は一歩前に踏み出し、冷静にその戦闘を終結させた。
戦いの後、乙骨は玉犬を納めると、そのまま冷静に次のステップへ進むべく歩き出す。雷鬼の力に圧倒されながらも、彼は一切の動揺を見せなかった。その姿が、彼の強さを物語っていた。
乙骨:「次だ。」
──そして、戦いは続く。