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――夜。
樹里の家の前。
少し古い一軒家。
広くはないけど、灯りがあったかい。
高良が隣に立っている。
愛空「……ここでいい」(小さく)
高良「……承知しました」
愛空「……」
さっきの出来事が、まだ体に残ってる。
腕を掴まれた感覚。
怒鳴り声。
愛空「……」(少し震える)
高良「……愛空さん」
愛空「なに」
高良「本日は……」
愛空「助けてくれてありがと」(遮る)
高良「……いえ」
愛空「……来るの遅いけど」
高良「……申し訳ありません」
愛空「……でも、来たからいいや」
――その言葉に。
高良は少しだけ目を伏せる。
愛空「……じゃあ」
ドアを開ける。
愛空「……またね」
高良「……はい」
――“また”があることが、少しだけ苦しい。