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揺れる信頼
ワイテルズの活動が忙しくなる中、スマイルとNakamuは自然と行動を共にすることが多くなっていた。
お互いの呼吸は合い、配信でも抜群のコンビネーションを見せる。
「やっぱり、スマイルと一緒だと安心するな」
Nakamuの言葉に、スマイルは照れ隠しのように笑った。
しかし、その裏でスマイルはきりやんとも密かにやりとりを重ねていた。
夜遅く、誰もいないディスコードにログインすると、そこには必ずきりやんがいる。
「今日も来たんだな」
「……お前と話すと楽しいから」
些細なやりとりだった。だが、その時間は確かに特別で、スマイルにとっては居心地のいい逃げ場になっていた。
ある日、たまたま深夜の通話ログを見てしまったNakamuは、胸の奥にひっかかりを覚える。
「……なんで隠すんだよ」
問いかけても、スマイルは答えを濁すだけだった。
仲間としての信頼。
チームを続けていくために必要な絆。
それが揺らいでいく音が、静かに三人の間に響いていた――。