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ひなもり

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明け方、店のカーテンの隙間から朝日が差し込み始めた頃。そこには、前代未聞の光景が広がっていました。
じゃぱ「……シルバーさん、もう一杯。……俺、もう一回『お疲れ様』って頭撫でてくれないと、明日から動画撮れないっす……」
ソファーでぐったりしているじゃぱぱが、シルバーの膝に縋り付いています。リーダーとしての威厳はどこへやら、完全に「シルバー中毒」にかかっていました。
カオスな夜明け
店内は、まるで嵐が去った後のような静けさと、残った熱気で満ちていました。
19「……ねぇ、シルバー。さっきの『独り占めしたい』ってセリフ、からぴちの女子組だけに言ったの? 私には?」
18号が、真っ赤な目でシルバーの襟元を掴んで詰め寄っています。
しろ「18号、お前もうそのへんにしとけって……。俺はもうヘトヘトだよ……」
苦笑いするシルバー。しかし、その手は優しく18号の頭にポン、と置かれます。
しろ「……お前が一番、俺の特別だって分かってんだろ?」
18「っ…………!!!」
18号は声にならない叫びを上げ、そのまま床に突っ伏しました。隣でそれを見ていたのあとるなも、「……特大の供給……」と呟きながら、魂が抜けたような顔で天井を見上げています。
覚醒するメンバーたち
うり「シルバーさん。……いえ、アニキ」
不意に、ヒロとうりがシルバーの前に跪きました。
ヒロ「僕たち、決めました。今日から『シルバー・チルドレン』として、その色気の出し方を学ばせていただきます」
しろ「いや、弟子とか取ってないから! そもそも俺、普段はただのしろせんせーだから!」
もふ「……無理ですよ、しろせんせー。一度あれを見ちゃったら、もうただの『おじさん』には見えません……」
もふが眼鏡をクイッと上げながら、震える手でタブレットに「シルバーの口説きテクニック分析」というメモを膨大に書き込んでいます。どぬくも隣で「シルバーさん……ふふ……」と、完全に上の空で微笑んでいました。
伝説の終わり、そして日常へ
しろ「……よし、本当に解散! からぴちのみんなも、帰り道気をつけてね!」
しろせんせーが無理やり店を追い出し、ようやく一人になった時。彼は鏡を見て、ふぅ、と深い溜息をつきました。
しろ「(……機材代のために隠してたけど。……これ、逆効果だったんじゃねぇかな)」
翌週、女研の事務所。
いつものジャージ姿で、鼻歌を歌いながら編集作業をしようとするしろせんせー。
しろ「よーし、今日も頑張るかー!」
「「「「…………。」」」」
ニキ、18号、まちこ、りあぱが、無言で彼をじっと見つめていました。その瞳には、以前のような「いじり」の光はなく、どこか潤んだ、熱を帯びた視線。
しろ「……え、何? 何か俺、変なことした?」
まちこ「……しろせんせー。……ちょっと、こっち来て」
まちこが、いつになく真剣な顔で手招きします。
しろ「え、何? 編集の相談?」
近寄った瞬間。
ニキとしろせんせーの距離が、あの夜の「シルバー」と同じ距離まで縮まりました。
ニキ「……あの日からさ、寝れないんだよね。責任取ってよ……シルバー」
しろ「…………。……あ。」
しろせんせーが「シルバー」としての過去を解禁した代償。それは、身内のメンバーたちから「一生解放してもらえない」という、甘くて重い呪いとなって返ってきたのでした。
【その後のSNSにて】
からぴちメンバーの個人配信で、全員が「シルバー」の話題を一度は出すという事態が発生。
視聴者からは「しろせんせー、一体何したの!?」「歌舞伎町の王すぎる」というコメントが殺到し、彼の伝説はこれからも語り継がれることになったのです。
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