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お母さん!
ここは普通の家庭。
母を呼ぶのは、アルトという男の子である。
母「アルト、どうしたの?」
アルト「森に行きたい!」
父「おっ、お前も行きたいか!」
母「ちょっ、あなた!」
父「大丈夫だ。俺は腕利きの騎士だ。」
母「だからって…」
父「魔物ごとき、俺には敵わんよ!ハハッ!」
アルト「ほら!早く行こう!」
母「まったく…」
父「じゃ、行ってくる!うまい飯待っとくぞ!」
母「なら、五体満足で返ってくるのよ!」
父「おう!」
ガチャ。
アルトは、とある小説を読んでからまだ12歳というのに
冒険心が強く、気になったことには首を幾らでも突っ込む。
将来は旅人になりたいんだと。
なら…俺が父でいる以上、剣技は教えなばならんな。
…ただ森は犯罪者も魔物も多い。
いつ攫われることか…そんなところに行きたいだなんて、
なにか小説でも見て気になることでもあったのだろうか。
アルト「ねぇ、見て!小説通りだ!」
父「ん?」
俺の目には…恐怖が広がった。
眼前にあるのは…異界のゲートと言われるものだった。
歴史書に、このように書かれている。
「魔の門が眼前に在りし時、それは国が亡ぶ時なり」
声が出ない。死が近づいている……
目の前から…あり得んほど、魔力を感じる…
「アルト!逃げるぞ!」
そう叫んで、アルトを肩に乗せた。
「えっ、なに?」
「……あのゲートはやべぇやつだ。俺らが居ていい…
そう言ってる間に、開いてしまった。
魔力が、俺を吹き飛ばした。
アルトも肩から飛んだ。
俺は木にぶつかって、気絶してしまった…
…おとう…さん?…どこ…?
なんか…いる……
魔物「グルアアアッッ!!」
アルト「ひっ……」
魔物「グルルルルル…」
やばい…周りを囲まれちゃった…
嫌だ…死にたくない……死にたくない!
魔物「キィンッ!?」
アルト「…え?」
周りが…光で包まれてる…
なにか…なにか聞こえてくる…
アルト…我はエルトレア…今ここに「…………」を与えよう…
そなたに、生涯かけてお前の力の源となるだろう…
…力の源?なに、それ…
アルトは、力の源について少し考えている間に
気を失った。しかし、目覚めた時、また気を失いそうになった。