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七森Part3 えるくんグッズは、母親には隠してる。見つかったら即没収。だからあまり持っていない。今日も俺はオレスニの曲を聞く。ただそれだけが、心の救いだから。〜青に飛ばられ色あせてゆく〜これをBGMに、勉強を頑張る。未だになんのためにする勉強か掴めてないけれど。親は言う。将来のため。先生は言う。明るい未来を掴むため。それってさ、分からない。いくら勉強しても明るい未来はやって来ないかもしれない。そんなの誰にもわからない。ふうっと、ため息を付き、開いてた本を閉じる。静かな部屋にオレスニの曲だけが響き渡っているそんな空気が、俺は好きだった。清々しくて、秘密基地にいるみたい。シャーペンを握ってた手が赤い。明日も学校。明後日も学校。嫌だよ。こんな生活。
胡路Part3 その日以降、両親が俺を見る目は冷たくなった。何してもあーはいはいそうですかみたいな態度。その日から俺は学校へ行かなくなった。でも両親は気にしてないみたいで、それがむしろ好都合だった。両親は働いていて日中家にいないため、俺のパラダイスと化してた。ある日担任教師から、電話がきた。お前大丈夫か?そう聞かれたので、はい。大丈夫ですと言って電話を切った。担任教師は、信用してない。俺はヘッドホンをつけてネットの世界へ潜り込んだ。ゲームプレイを独り言のように実況する。ボソボソと誰もいない我が家に俺の声だけが響き渡る。