【閲覧注意⚠︎】この小説はnmmnです。nmmnが苦手な方やタグの意味が分からない方は一度ご確認の上、再度閲覧をするかのご検討をお願いします。又、この小説は作者の妄想・フィクションです。
ご本人様(キャラクター等)には一切の関係・関連はありません。ご迷惑がかからぬよう皆で自衛をしていきましょう!
閲覧は自己責任です。
※その他BL(🟦×🏺)・ カントボーイ要素有り
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🏺『』その他「」無線「”○○○”」
ジリジリと夏の暑さが肌に刺さるこの季節。
巷では水鉄砲で人を転ばせたり、一日の約半分以上を涼しい環境が備わっている飲食店で過ごす人間も少なくはなかった。
しかし、警察として働く署員たちはそうも言ってはいられない。
「……?、…あぁ。……。…ん?、」
最初はあまりにも暑いロスサントスの熱気に視界がやられたのかと思っていたが、どうやら違うらしい。
「……お前さぁ、、」
『゙あ?、なんすか』
「いや…。なんか、羽生えてない?」
訝しげな様子で問いかける青井と、特段気にした様子もなくコキリと首を鳴らすつぼ浦。
『あぁ、まぁ。そうっすね』
「そうだよね?」
被り物の奥に潜むその瞳がぱちぱちと瞬きを繰り返し、つぼ浦の頭のてっぺんから足先までをしっかりと観察してから答えを述べる。
「お前のそれさぁ、…あの歪み?」
『……。…いや?』
「その間はそうじゃん(笑)、ねぇそれ、最近話題になってる特大歪みでしょ?。原因不明の突然変異ってやつ」
その言葉につぼ浦は眉を寄せて、それから長々と息を吐いた。
「飛べるの?」
『飛べるぜ』
「飛べるんだよ(笑)、すご」
空中散歩が容易に出来るというのにも関わらず、何故だか喜ぶ素振りを全く見せないつぼ浦にまたもや小首を傾げる。
「?、……あぁ。…え、もしかして、」
『そのまさかだぜ。…俺は、ただの悪魔じゃなくて、…その、だな、…、』
言い淀むつぼ浦は気まずそうに口を噤んで、そのまま漆黒の羽をぺたりと萎縮させる。
あまりにも分かりやすい感情表現に青井はぷはりと吹き出しそうになったが、つぼ浦にとっては重大な事案であるが故に軽々しく笑うことが出来なかった。
言い淀むつぼ浦の代わりに、青井がボソリと小声で呟く。
「ッ、…ふぅー…。ね。あれね。なんだっけ…、えっとー…、あぁ。インキュバスになっちゃったんでしょ?」
その言葉にカチリと固まる特殊刑事課のつぼ浦匠。
普段であればペラペラと異次元な言葉を巧みに使って会話を弾ませる南国の男が、今じゃ借りた猫よりも静かで大人しくて、青井はクスクスと肩を震わせる。
「なっちゃったんだぁ〜…。その歪みさ、治る目処とかまだ無いっぽいけど…つぼ浦ってあれだよね。なんて言うのかな…ある意味上品?、純粋?」
だからこそ、つぼ浦は絶対に100%インキュバスの性質を拒み続けるだろうと理解できる。
恐らくは自決をしてでも無理やりコトを運ぶ事は無いだろう。
「まぁでもさ。人間にも三大欲求とか普通にあるし、食欲と性欲が同等の価値になっちゃっただけじゃない?」
『せッ、っ、何言ってるんすかアオセン。人間にあるのは食欲と睡眠欲と物欲だけっすよ』
「そうだっけ?」
『俺がいま決めました。…、』
励まそうとした言葉は半ば強引に突っぱねられて、それでも浮かばぬ表情を顔面に貼り付け続ける後輩の姿。
まだなにか言い淀んでいる事があるなと確信して、青井は“ふ〜ん。そっか”と平坦に受け答えをする。
不意にタバコを口内に潜らして、つぼ浦が自らの意思で何かを伝えられるようにと少しだけ時間を置いた。
「すぅ…、、ふぅー…、」
『……。…アオセン、』
「ん。なぁに?」
『ちょっと、…相談してもいいっすか』
「いいよ〜」
消失していくタバコを眺めながら、青井はつぼ浦の言葉を待つ。
長々と息を吐いてから思いっきりまた深呼吸を繰り返し、つぼ浦の意思が固まったのか…グッと拳を握りしめて口を開く。
その姿は真面目もマジメ、大真面目だ。
『……、実はっすね…、スゥー…、実は俺の身体、確かに淫魔…つーか、夢魔なんすけど、インキュバスじゃなくて、…ッ、…さ、…、…サキュバスに、なっちまったっつーか、、』
「…ん。なんて?」
もう一度聞き返せば同じように“サキュバス”と震えた声で呟かれるその単語。
「、待って待って。じゃあお前…無いの?」
『な、何がっすか』
「いやいやいや、男性器よ。分かるでしょ?」
下ネタが苦手なつぼ浦とて、青井の真面目なトーンでの問いかけには真面目に答えを返さざる負えない。
「性器だけ女の子になっちゃったってこと??」
『ッ、っ…、ッあぁそうっすよッ。朝起きたら羽生えてるし、トイレ行ったら何もついてねぇし、なんか変な刺青入ってるし、マジで意味分かんねぇッ』
“どうしたらいいんすかこれ?!、”と半ばキレているつぼ浦の目元は若干涙目で、女性の身体にも耐性が無いのだと瞬時に理解した。
実際に見たことも触ったことも無いであろうつぼ浦の初心さがこんなところでつぼ浦自身を苦しめるとは…歪みとはいえ可哀想だなぁと青井は小さく息を吐く。
「そっかぁ…。じゃああれだね……、飯は男?」
『ぶっ飛ばすぜ??!』
「あっぶない」
降り掛かってきたストレートパンチを難なく避けて青井は言葉を続ける。
「まぁまぁ落ち着きなって。別に精液だけが栄養分とかじゃないんでしょ?」
『知らねぇっすよンなもん』
「調べてないの?」
『文面を最後まで直視出来ませんでしたからね。寝込み襲うとか、誘惑するとか、ナントカカントカ』
思い出してしまったのか、つぼ浦はきゅ〜っと耳を赤くしてキッと青井を睨みつける。
「でも妥協案を知っとかないと、お前毎日のようにぶっ倒れるよ絶対に」
お腹が空いてもゲージを満たすものは男を襲う事でしか得ることの出来ない体液のみ。
そんなのどう考えたってつぼ浦が毎日の如くダウンする原因へと繋がるに違いない。
「そんなんで働けるのお前」
『現に働いてるじゃないっすか。何も問題はねぇぜ』
「あっそ?」
見栄っ張りなつぼ浦の腕を試しにガッと掴んでみれば、つぼ浦はブンブンとその腕を振り切ろうとするものの力が圧倒的に弱い。
『゙っッ、』
「これ振りほどけないの?」
『アンタが馬鹿力なだけだろ』
「いーや。俺はぜんっぜん力入れてないよこれ」
どんどんと浮き彫りになっていくつぼ浦の現状に、青井は真面目な声色で唸る。
「ンー…、…。これ困るね。本当に」
『……、だから、アンタに話したんだろうが。ぐっ、つーかマジで取れねぇ!、嘘だろこれ!、』
ヤワな力でぎゃーぎゃーと抵抗を見せるつぼ浦をよそに、照りつける太陽を見上げながら青井は考える。
結局誰に相談をしたって、特殊刑事課の面倒をみるのは対応科である青井らだおの役目だ。
遅かれ早かれつぼ浦が無理やり現場に出てぶっ倒れる未来があるのならば、多少強引にでもつぼ浦のために打開策を見つけて通常通りのポテンシャルへと戻してやらなければならない。
「はぁ〜…。お前は窮地に陥った時ほど、トラブルを引っ張って来るからなぁ…、」
火事場の馬鹿力。
トカゲの尻尾切り。
2000万のロケットランチャー。
物理が効かないのであれば、恐らくは武器を両手に携えて…。
不思議と浮かんでくるいつも以上にド派手な捕縛劇を何度も繰り返す特殊な男のその姿。
「…だめだわ。無理。お前のケツを拭いきれない。収集がつかなくなる」
『なにがっすか!、つーか離してくださいよ』
ピキってきたその顔にやれやれとため息をついて、青井はそのままズルズルとつぼ浦を引きずり始める。
つぼ浦の為、ひいては自分自身の安寧の為。
青井はつぼ浦を引きずって、本署内の入り組んだ一室へと向かうのであった。
カチャリと閉められた扉は以外にも軽く、そして部屋の中は随分と乾燥していた。
奥に進む度に埃が舞っているような気がして、それでも青井はつぼ浦を引き連れて壁際へと誘導する。
『ッ、おいアオセン、どこだよ此処、』
「ん。あんまし使われてない倉庫だよ。基本的には災害時の食料とか、毛布とか、備蓄庫って言えばいいのかな」
積み上げられたダンボールやら、棚に収まっている缶の山などを見つめてから取り敢えずは納得をする。
『まぁそう見えるな。で、なんでこんなハウスダストまみれな部屋に来たんだ?』
そう言いきったつぼ浦の背中をぺたりと壁にくっつけて、青井は両手を壁に添えてからソフトに捕獲したことを悟られぬようにと気だるげに声を漏らす。
「いやぁね?、お前には悪いんだけどさ。これ以上仕事が増えたら俺も過労死しちゃいそうだし。お前は絶対にダウンする未来が見えてるし…だから、打開策を見つけようと思って」
『打開策?』
「そう。お前が腹減らないようにね?。せめて小腹でも満たせれば、きっと体力とか諸々も良さげになるでしょ」
『なんか適当だな』
「だって分からないんだもん。だからお前も協力して?、俺も協力するから」
ひたりと褐色な肌に添えられた青井の両手。
そのままゆるゆると近づいてくる鬼の顔。
『?、??、ッいて、』
コツンと鼻先に面が当たって、そこでやっと青井が被り物を取り外す。
「ふは(笑)、外すの忘れてた。危ない危ない」
『いやもうぶつかってたが?』
「はいはい黙れ。じゃあするね」
青い髪と長いまつ毛に目を奪われていたその瞬間、緩やかな声と共に青井の唇がふにりとつぼ浦に押し付けられる。
『……は?、』
ぱちりと目を見開いて、ついでにパカりと開いたその口元に押し込まれる淡い熱。
口内をまさぐられてからこきゅりと舌に吸いつかれ、そのままクイッと顎を持ち上げられる。
『ンっ、ンぅッっ、ッ、ふ、ン゙ぅ…、っ、』
腰の引けたつぼ浦を支えるように股の間に足を入れ込んで…、青井はつぼ浦の舌に柔く絡み続ける。
『ッ、っ、ンッ…、ンく、っ、ンぅ、ンク…、ッ』
「ン…、っ、っは…、はぁ、はぁ…、」
こくりと嚥下したその姿を確認してから、青井はやっとつぼ浦の硬直した肩をそっと撫でてやった。
「ふぅ…。ごめんねつぼ浦、大丈夫?」
『っは、はっ、はっ、ッ、舌、噛みちぎられるかと、ン、思ったぜ、』
「んな事する訳ないでしょ。…で?、俺の体液を少し分けたはずだけど。…どう?」
チラリとゲージを見てみれば、確かに増えた胃袋の満たされ具合。
半分よりも少し下回るほどの満たされ具合だが、それでもあると無いとでは安心感がまるで違う。
しばらくはぶっ倒れないで済むだろう。
「効果出たの?」
『っ、…、』
「出たんだね?」
無言でこくりと頷くつぼ浦の顔は険しく、そして火照りが耳まで到達している。
「…。じゃあ、もう少しだけ満たしておこうか」
『゙っ、ッ、』
「…口開けて?」
『ぐッ…、ぁ、アンタは、嫌じゃないのか、』
「?。俺は別に…まぁ、お前次第じゃない?」
返ってきた無頓着なストレートパンチに身を震わせて、つぼ浦は脳の奥を熱くする。
恐らく仕事として割り切った青井の行動に、つぼ浦の焦りやら驚きは意味を成さない。
『ッ……、…、…じゃあ、あと…、少し、だけ、』
「うん分かった(笑)。それじゃあ口開けて、舌出して」
チロりと出たその舌をまたきゅこりと絡み取れば、青井は熱くなったつぼ浦の耳の裏を軽く引っ掻く。
『ンッ、っ、ンッ…、ぅ、ッ、』
羞恥でどうにかなってしまいそうなつぼ浦をよそに、青井はただひたすらにつぼ浦の事を触りつつ、こくりこくりとつぼ浦の腹を満たす為に最善を尽くした。
カクンッという服の引っ張りを感じ、青井はチラリと後ろを振り返る。
本署の廊下、バタバタと行き来する署員たちに混じって、悪魔の羽を持つその男が物凄く俯きながら服の端っこを握りしめていた。
カタカタと伝わるその緊張感に、青井は思わずぷはりと軽い息を吐く。
「ふは(笑)。どうしたのつぼ浦、お腹空いた?」
そう問いかければコクリと頷いて、つぼ浦はジト…と訝しげな目つきで青井を見つめる。
「ねぇ大丈夫だって。別に誰にも言ってないし」
『そういう問題じゃねぇ…。アンタは過ちを犯したんだ。1度餌を与えられた野生動物はその味を覚えて何度でもやってくる。…アンタ、とんでもねぇことしてくれたな』
つぼ浦の身体には本能的に青井の同情をここぞとばかりに受け入れる体勢ができてしまったし、何ならコイツを頼れば餌にありつけるという動物的(悪魔的?)、本能が植え付けられてしまったのだ。
だからつぼ浦は青井を頼るし、青井はそんなつぼ浦にへらりと笑みを浮かべて救いの手を差し伸べる。
『アンタ最低だぜマジで』
「え〜、俺は善意でやってるのに?」
“治療費だけでお金が溶けるよ?”と軽く現実を見せつければ、つぼ浦はグッと喉元で息を殺して“ちくしょうやられたぜ…”と本当に悔しそうに眉を潜めた。
トタトタと数分青井の後ろをついて歩き、そしてつぼ浦は後ろ手で倉庫の鍵をカチャリと閉める。
「ふぅ〜…、、はい。じゃあどうぞ」
青井がゆるゆると両手を広げればつぼ浦がその胸にトサリと収まって、つぼ浦の方が背が高く威圧的なはずなのに…舌を不器用に絡めてコクリと喉を鳴らすその姿は随分と萎縮して見えた。
『ンっ…、ッ、ン、ぅ、ッンく、っ…、ン、ン、』
縋るように青井の胸元をぎゅっとしわくちゃに握りしめて、何度も角度を変えながら青井の熱を求め続ける。
「ン…、ン、…。…、」
そして青井が冷静に目の前の様子を眺めていれば、最近になって気がついた…とある不思議な光景にぽよんとクエスチョンマークが脳裏に浮かぶ。
『ンっ、ン、っ、ッ、?、?!ッ?、゙っ、おい、』
「?、なぁに?」
瞬間、無我夢中だったキスをやめるほどの衝撃がつぼ浦を襲った。
青井の手にはゆらりと揺らめく悪魔の尻尾。
逆ハートの様な形をしたその尻尾の先端を、青井は不思議そうにスリスリと革手袋越しに撫でる。
『っ、てめぇ、何じゃねぇっすよ、それ、ッ…、』
つぼ浦の拒絶的な言動に反して、その尻尾はくるりと青井の腕に巻きついては嬉しそうにキュッと力を込める。
「ン。この尻尾さ、撫でられて嬉しそうじゃない?」
『俺は別にだが?』
「ふーん、そうなんだ。なんか不思議だね。嬉しくないんだ…、へぇー…」
つぼ浦の言動に怒る訳でもなく、ただ本当に興味本意でその尻尾を撫で続ける青井。
『っ、ッ…、』
「?、続きする?」
『、…する、けど…。…あぁ、する』
どうにかその尻尾を青井の手から離そうとも考えたが、そもそも自分の意思で動いている訳では無いのでどうにもならないと悟った。
つぼ浦は長々と息を吐いて、何事も無かったかのようにまた青井から体液を奪い続ける。
「(ハートだなぁ…、ハートのエースみたいな形してる…、、質感は羽と一緒か?)」
ザラりと擦れる程よい厚み、葉っぱのように中心に筋が一本薄く入っている。
腕を絡め取るその尻尾はピクピクと震え、それでも青井の腕から逃げることは無かった。
「(おもしろ…。まじで人外なのか、コイツ)」
チラリと正面を見てみれば、つぼ浦が気持ちよさそうに目を瞑って自分に縋り付く様子が伺える。
「…、…。」
ほんの少しの加虐心が青井の中でふわりと燻り、その気持ちの勢いに任せて“グッ…”と尻尾の端を握りしめる。
『゙ンっ♡、っ…、ッ…、ン…、』
一瞬見開いたその瞳には、いつもとは異なるジトリとした欲が垣間見えた気がした。
しかし本人はそんな性欲やら色恋やらをあえて避けるような超絶チェリーボーイであり、サキュバスになっているが故の心情なんだろうなと青井は推測する。
『゙っ、ッ、っ…♡、っン…、、』
ずりずりと指先で尻尾を擦れば、つぼ浦の鼻先から震えた声が漏れ出た。
少しずつロープを辿るように指先をツツツツ…とその付け根に添わせて行けば、つぼ浦がぷはりと息を吐いて青井を睨む。
『、ッどこ触ってんだよ、アオセン、』
「んー。なんか、勝手に動くらしいけど…感覚はあるっぽいからさ。気になってね」
“これとかどう?”と不意に、尾てい骨から生えているその尻尾の付け根をグリグリと擦る。
『゙っっ♡ッ、ッ♡、っ…、べ、別に、何ともねぇっすけど、、…ッつーか、そこ触んのはセクハラになるんじゃねぇのか、』
下着と短パンを少しだけずり下ろした状態で、クタリとその尻尾が青井のなされるがままになっている。
「セクハラじゃないですぅ。逆に妥当な対価だと思うよ。お前は体液、俺は好奇心」
『くれてやるから遊ばれろってか、』
「そうそう(笑)、ね。いいでしょう?」
そう言って“クルクルむぎゅむぎゅ”と大胆に付け根を触る。
『っ、ぁ、ッ…♡、』
カクンッとなった膝から下を支えるように抱きしめて、そのままただひたすらに尻尾を強く握ったり擦り上げたり、ピクピクと反応を示すその尻尾の逆ハートに“ふー…”と柔らかい息を吹きかける。
『ッふ、はっ…、ッ♡、はっ…、♡、ンぅ♡、ッ』
無意識に青井の口元へと寄ってくるそのハートが面白くて仕方がない。
まるで猫のような気まぐれさに、青井は後先を考える事もせず“はぐり”とその逆ハートを軽く咥え込む。
『ッ〜っ♡ッ、ぁ、それ、゙ッ…♡、』
柔く舌でなぞりながら甘噛みを繰り返せば、つぼ浦の全体重が青井にのしかかった。
「ンっ…、つおうら、おもいんぁけど、」
『喋んな、噛むな、っ…、゙ぁ〜…アンタ、マジで終わってるぜ、最低、最悪、ッ♡、鬼、ちくしょうが、』
「え〜…、ひぉいな、おれのやさぃさなのに、(笑)。…、ジュッ♡…。」
『゙んぅッ♡♡っ、ッぁ…、まっ、ッ♡♡っ、っ、わ、わかった、♡ッ、ゃ、やさしさ、ッ…♡、わかったから、く、くちに、いれんの、っ♡、やめろ、や め、ッ、っ…゙っッ〜〜〜♡♡♡ッ、゙ぁ…♡っ、』
青井の首元に顔を押し付けて、そのまま数秒ぎゅーっと強く抱きしめてからまたクタりと力が抜ける。
ぽやぽやとする表情は次第に顔をカッと赤らめながら青井を睨み、その黒目はヤギのような横長の形状へと変化していた。
『てめぇ、マジで、ッ…、後悔するからな、ぜってぇ後悔するぜ、』
「あれ…、もしかしてなんか呼び覚ましちゃった?」
『なんかじゃねぇぜほんとうに、、俺がいま何と共存してんのか分かってんのかよアンタ、』
黒い翼、弱い尻尾、横長の黒目。
「まぁ、一旦はサキュバスか」
『分かってんなら餌を与えんなって警告したはずなのによォ、アンタって奴は本当に、ッ、゙あぁクソッ!、大人しくしやがれこの尻尾っ!』
こんな状況でもスルスルと青井の腕に巻きついて、つぼ浦はそんな尻尾を握りしめながら勢い任せに言葉を放つ。
『とにかく!、腹を満たしてくれた事には感謝するっすけど、今日のは踏み込み過ぎだ!、』
「ぇー…、それはじゃあごめんね?」
『ッ、。謝ったって遅いぜ。……、多分、なにかあったら…、ぜってぇ俺のこと撃ち殺してください』
「…出来なかったら?」
『できるだろ。アオセンならそうするはずだ。…。アオセンは、心ねぇし』
「いやあるよ(笑)、あるからね?」
絶対的な確信をもってして、つぼ浦はそれでも尚ゆるゆると首を横に振る。
「顔が険しいよ」
『アンタは逆に落ち着き過ぎだ。…ッとに…、はぁ〜…もう行きましょ、長居すると怪しまれるぜ』
「それは誰に?(笑)」
『キャップとかキャップとかキャップとかっすよ』
「たは(笑)」
まぁその日その場所その状況になれば、自ずと結果はわかるだろうと…何となくの歪な思考を抱えて、 青井はつぼ浦に腕を引っ張られながらその場を後にした。
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