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朝、目が覚める。
お母さんが朝ごはんを作る音で起きた。
いつも通りの朝…ではない。昨日起きたことを鮮明に覚えている。
(学校にいったらあの子に会える…)
とても気分がいい。こんなに気分がいい朝は初めてだ。
「おはよう。」
いつぶりに言っただろうか。
「今日のお兄ちゃんなんか違うー」
と妹に言われた。
(顔に出てるのかな…)
お母さんがこう言う、
「そう?いつも通りじゃない」
バレてない事を祈り朝ごはん食べ終わり、いつも通り家を出る。
「いってらっしゃい。」
前の僕だったら無視しているが今の僕は違う。
「行ってきます。」
なんだか違う世界にいるかのような感覚になった。
電車に乗るとあの子がいた。
話しかけようか迷った…迷った結果…
話しかけられなかった…
学校で話しかけてくれる事を祈るしかなかった。
学校につき教室に入るといつもの男女4人組が机の上に座っていた。
いつも通り僕はトイレに駆け込みゲームをして時間を潰した。
チャイムが鳴り席に座る。
隣の席にはあの子がいた。
(話しかけてくれないかな…いや話しかけよう!)
そう思い話しかけてみる、
「あ…あの、」
と言うと
「ん?どうしたの?」
と聞かれ、僕は
「き、昨日はありがとうございました…!」
(頑張って言ったぞ!)
すると彼女は
「どういたしまして!」
と言われた。
(可愛い…マジで可愛い…)
話を広げようと僕はこう言う、
「昨日のご飯何食べましたか!!」
…僕、もうちょっと頑張れ…
するとなぜかメモ用紙を取り出し
「えーと、、、、、、、カレーだったよ!」
と言われた。
頭の上にはてなが出た。
(なんでメモ用紙に昨日食べたご飯を書いてるんだ…?)
まあ別に気にする事じゃないと思い、
「そうなんだ!同じだ!」
と僕が言うとなぜか彼女は少し安心した様な顔をしていた。
そして僕はいつも通り顔を伏せて寝ているふりをした。
チャイムが鳴り昼ごはんの時間になった。
僕はいつも通り屋上に行こうとしたが、
「ねえ、私と一緒に昼ご飯食べない?」
なんと転校生(君)から誘われたのだ。
僕は嬉しくなってしまい、つい
「はい!お願いします!」
と声高々に言ってしまった。すると彼女は
「ビックリした〜wどこで食べる?」
と聞かれたので
「屋上で食べない…?」
と言った。
ダメでしょ!w
とか言われるかと思ったが弁当は屋上でしか食べたくない。
「いいね!行こうか!」
あれ…?屋上に行くのが禁止なのをまだ知らないのか…?
と思ったけど、どうせバレないからいいか。
屋上に上がり昼ごはんを食べようとすると急に彼女が
「屋上で弁当食べるの初めて!」
(可愛い…)
とても喜んでいるようだ。
「僕は何回も屋上で食べてるよ」
と言うと彼女は
「羨ましい…」
と小さめな声で言ったので僕は
「明日も一緒に屋上で食べない?」
と誘った。
(僕はこの時誘わなければ良かったと後悔した)
「ごめん!お腹の調子が悪いから保健室行ってくるね!」
と急に屋上から出て行ってしまった。
なんで出て行ったのか僕は分からなかった。
追いかけるか…?いやそれは気持ち悪いか…
「そうだ、昼ごはんを食べて保健室に行って謝りに行こう!」
そう思い僕はいつもより早く弁当を食べ終わり急いで保健室に行った。
だか彼女はいなかった……