振り付けの練習をしていると目黒が阿部に近づき耳元でそっと声をかける。
目黒ー阿部ちゃん、今夜ね。
阿部ーダメ。
目黒ー明日オフでしょ?
阿部ーめめが仕事でしょ。
目黒ー俺は大丈夫だから。
阿部ー・・行っていいの?
目黒ー来て欲しい。
阿部ー分かった。
阿部の視線の先では向井と話をしている目黒がいる。
阿部は軽くため息を吐き練習を再開した。
岩本から今夜はここまでと言われ皆んな帰る準備をする。
目黒がマネージャーに呼ばれる。
阿部は気にしないふりをして外へ出てタクシーに乗った。
勝手知ったるで合鍵を使って目黒の部屋に入る。
冷蔵庫を開けると簡単な食事を作り出した。
ハンバーグを作っていると目黒が帰ってきた。
手を洗い阿部の後ろからお腹に手を回す。
阿部ーこら、おかえり。
目黒ーただいま、いい匂い。
阿部ー危ないから離せ。
目黒ー嫌だ。
阿部ーもぅ!
目黒ーもうすぐ出来る?
阿部ーうん、着替えておいでよ。
目黒ー分かった。
阿部も、ここに泊まることがあるから、着替えている。
皿をリビングのテーブルに運ぶ。
目黒が冷蔵庫からビールを出す。
阿部ーあんまり飲んだらダメだよ、明日仕事でしょ。
目黒ーん。
阿部ーさぁ、食べよ?
目黒ーいただきます。
阿部ー召し上がれ。
テレビは点けない。
2人でゆっくり話しながら食べている。
大体食べ終わった頃、目黒が小さな箱をテーブルに置いた。
食器を片付けながら阿部は目で何と聞く。
目黒は何も言わずにキッチンで洗い物を始めた。
阿部ーめめ、これ何?
目黒ープレゼント。
阿部ー俺に?
目黒ーそう、気に入ってくれたら嬉しい。
阿部ー開けていいの?
目黒ーうん。
小さくて細長い。
阿部はリボンを解き、丁寧に包装紙を剥がし箱を開けた。
中には金のブレスレットが入っていた。
阿部ー綺麗。
目黒ー着けてみて。
阿部ーん。
目黒は洗い物が終わり、それでもキッチンから出て来ない。
冷蔵庫からビールを新しく取り出してその場で飲み始めた。
阿部がゆっくり、キッチンにやって来る。
目黒の前まで来て左手首を見せた。
目黒ー似合ってる。
阿部ーありがとう、でも何で?
目黒ー付き合って1年の記念日。
阿部ーあっ、ごめん俺何も・・。
目黒ーいい。
阿部ーでも、俺からも何かしたい。
目黒ーじゃあキスして?
阿部ー・・。
ちょっと俯いて、目黒の首に両腕を絡ませる。
優しいキスをする。
だんだん激しくなるキス。
目黒はビールをシンクに置き、阿部を抱きしめた。
片手で阿部の背中をゆっくり撫でる。
阿部ーん・・。
目黒ーソファへ行こう?
目黒の手が阿部のスウェットの裾から背中に這う。
阿部の甘い吐息。
目黒は阿部の耳元から首筋を痕が付かないようキスをする。
可愛い声を上げる阿部。
目黒は阿部のスウェットを脱がした。
阿部ー俺だけ嫌。
目黒ー分かった。
阿部ーこれいつ買ったの?
目黒ー昨日、ドラマの撮影の合間に。
阿部ー大事にするね。
目黒ーふふっ、無くさないでね。
左手首を取ってブレスレットにキスをする。
目黒がゆっくり阿部を押し倒す。
阿部は両腕を広げて目黒を待つ。
覆い被さりながら阿部の顔にキスをする。
おでこ、目、鼻、頬、そして唇に。
阿部の甘い声が聞こえる。
目黒はTシャツの中に手を這わし優しく撫でる。
阿部ー恥ずかしい。
目黒ー何で?
阿部ーん、身体が敏感になってる。
目黒ーいいじゃん。
阿部ーやだ、変な声が出そう。
目黒ー聞きたい。
阿部ーばか。
目黒ー感じやすいって事でしょ?
阿部ー言うな。
笑いながら目黒はゆっくり撫でる。
阿部は目黒をじっと見て舌でペロリと唇を舐めた。
コメント
2件
めめあべ🖤💚