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「顔逸らすな」
顔を合わせた幼馴染の瞳は
いつも以上にまっすぐでこの後の言葉がわかってしまう
そういえばここってあの時の…
「もう一度ここで言う」
「俺と付き合おう」
「嬉しかった事も嫌だったことも俺ならよく知ってる」
「俺ならお前にあんな思いはさせない」
「代わりなんていなかったんだ」
「はじめて告白した時からずっとお前だけが好きだ」
「俺と付き合ってください」
いつになく真剣な彼の姿と
その瞳にあらがえなくて私は頷いた
抱きしめられた腕の中は少し痛かったけど
彼にも感情的な一面があることを知った瞬間だった
遠くで上がる花火の音が
彼の心臓の音に
かき消されていく
__完
お読みいただきありがとうございました。
これにて本編完結となりますが3本ほど追加で上げる予定です。宜しければお付き合い下さい。