そして俺はなぜバイトをしているのかと質問をした。
推しは少し顔を暗くして言った。
伶希「家族、まあ両親がいないから、、だね」
と。
俺はそれを聞いて罪悪感が俺の心を襲った。
推しはバイトしちゃいけないって言われているけど
両親がいなくなり、引きっとてくれる家族もいないらしい。
だから特別に校長から少し支援してもらいながら自分でバイトをして稼いでいるそうだ。
琉季「すみません」
と俺は説明をし終えた時に言った。
ほんとに罪悪感しかない。
伶希「全然大丈夫だから、俺は琉季ちゃんだから言ったんだよ?そんな顔しないでよ」
琉季「で、でも」
伶希「この話は終わり、いいね?」
琉季「…はい」
それでこの話は終わった。
そこで俺は推しの事をあまり知っていないことに気がついた。
俺は推しのことは何でも知っておきたいタイプ。
だからメモを準備して質問をしまくった。
メモに書いたこと
・誕生日:8月19日
・血液型:A型
・年齢:17
・好きなもの:甘いもの、みかん
・嫌いなもの:ナス、きのこ
・身長:190、3cm
・得意なこと:バイクの手入れ
・苦手なこと:家事系全部
・得意な教科:数学、国語
・苦手な教科:家庭科
・好きなスポーツ:バスケ
・嫌いなスポーツ:なし
俺は知りたいことだけを知れて満足した気持ちになった。
すると
琉季「やっぱり先輩は年上なんですね」
伶希「うん。あ、そうだお風呂借りてもいい?」
と聞いてきた。
そういや先輩はお風呂を入ってなかったな。すっげぇ忘れてた。
琉季「全然いいですよ」
伶希「それじゃあ遠慮なく」
琉季「服は洗濯機の上に置いておきますね」
伶希「ありがとう」
それを言った後先輩はお風呂場へ向かった。
背中が見えなくなったのを確認して俺は兄専用の服を引っ張りだした。
(いくら兄だからといってさすがに先輩はきれないかなぁ……なにせ190cmだし。)
どうしよう。兄さんは父さんより身長がでかいから父さんの着せない。
ってか先輩におじさんの着た服着せないし………探すか。
俺は自分の部屋や、閉じっぱなしのタンスなどを探したが見当たらなかった。
申し訳ないが先輩はさっき着ていた服を着てもらおうとなってバスタオルを手にした。
そこで俺は気がついた。
実は兄のために新しい上下のパジャマを買ったのだがサイズを間違えてしまったのだ。
その服は兄でもダボダボっだったから服をタンスの奥に眠らせていた。
それだったら先輩も着れるハズ!!!
(よし!!それだけかな)
と俺は先輩に着せるパジャマとバスタオルを持って風呂場へ向った。
風呂場につくと歌が聞こえてくる。
(先輩の鼻歌か。……きれいな歌声だな〜)
伶希「〜だから毎日会ってほしい。これから先もずっと、ずっと。」
扉越しに聞こえる歌声は「れふくん」と違い、透き通った綺麗なガラスのような歌声で胸に刺さる。
「れふくん」は少しふわふわした雰囲気を持つ歌声で心が癒える感じだ。
俺は先輩が早く出る前にそそくさと風呂場から出ていった。
俺はどっちかていうと先輩の歌声の方が好きかな〜
「れふくん」は俺の好みとはちょっと違うんだよね。
なんって言ったらいいんだろう、好きだけどそこまで好きじゃない感じ。
先輩のお陰でようやく理解できた。前々から気になってたんだよね、この気持ち。
なんかモヤモヤ〜ってした感じが「これなんだろう」って思ってたけど解決できて良かった。
そこで先輩がやってきた。
俺は先輩がきたので先輩の方を向くと上半身ハダカで首にバスタオルをかけ、
髪から滴りおちる水が光を反射し先輩をキラキラさせていた。
俺はそんな姿の先輩を目のあたりにし自分でも分かってしまうくらい顔が赤くなってしまった。
(え、今の目の前にいる推しなに!?!かっこいいんだけど!?!)
伶希「ありがとうね、色々とお世話になっちゃって」
琉季「い、いえいえ全然大丈夫しないでください」
なんなら推しと一緒にいて嬉しいし。
先輩は首にかけたバスタオルを取って髪をある程度拭いた。
伶希「あ、ドライヤーってどこ?」
琉季「あ、ドライヤーは洗面所にある棚のなかです」
と俺は洗面所の下の方にある棚を指さした。
それが分かったのか先輩はドライヤーを取りに行った。
すると先輩はドライヤーを持って俺のところに来て、近くにあるコンセントにせして
伶希「乾かしてって言ったらしてくれる?」
と俺にたずねてきた。
俺は迷いなく「はい!任せてください!!」と元気良く言った。
伶希「即答って」
と先輩は俺の返事の速度に「フフッ」と柔らかく笑った。
俺はドライヤーを手にしたと同時に、先輩は俺の足の間に入ってきた。
体制は俺がソファーに座ってて、床に座っている先輩が俺の足の間にはいってる感じ。
そのおかげか俺の心臓がバクバクとうるさい。また、自分でもわかるぐらい顔が熱い。
俺は緊張しながらも頑張って先輩の髪を乾かし終えたのだった。
――――――――――――
俺は先輩の髪を乾かし終えるとアニメの続きを再生した。
まあ、何回も見てるから見なくても良かったんだけど
先輩との、しかも俺の推しである人と無言になるのは避けたかった。
―ちょうどアニメは主人公がどこで寝るかを決めている途中で
琉季「あ、先輩の寝る場所」
と、つい小さな声で呟いてしまった。






