「なぁなぁ、そっちの世界のすまない先生達ってどんな感じなんだ?」
ふと、そうこの世界の銀さんに聞かれた、別世界の銀さんこと、アルブムはキョトンと翡翠の瞳を丸くしていた。
「俺の世界のすまない先生達?」
「おう!めっちゃ似てるからさ、やっぱそっちの世界でも俺らと同じ感じなのかなって!」
と、銀さんは目をキラキラさせて聞いてきた。それにアルブムは答えた。
「うーん、まぁいっか。いいよ?教えてあげる」
✵✵✵✵✵
▽ブラックについて
「ブラックはそうだなぁ、俺らの司令官みたいな感じだな」
「あ、俺の所もそうだぜ!」
「あ、でも、何気にブラック脳筋なんだよな。この前なんか、ちょっと無茶したバナナを投げ飛ばしたし」
「・・・ブラックがバナナを投げ飛ばした???」
銀さんは軽く背後に宇宙猫を背負った。
▽赤ちゃんについて
「赤ちゃんは・・・可愛い」
「わかる」
と、銀さんはアルブムの言葉に頷いた。
「あ、あと何気に、周りのストッパーでもあるかな」
「赤ちゃんが!?こっちの世界ではちょっとイタズラ好きだぞ!?」
「へぇ・・・そっちではそうなんだ・・・こっちは、ある意味脳筋が多いし、それのせいじゃない?」
「世界が違うだけで性格も違うのか・・・」
▽バナナについて
「バナナはそうだなぁー・・・ママかな?」
「ママッ・・・グフッ・・・!」
「大丈夫?銀さん」
「大丈夫・・・大丈夫・・・ッ・・・」
銀さん腹筋崩壊
▽マネーについて
「元気だな」
「こっちも同じかな?たまにバナナにバズーカ撃たれてるけど」
「バズーカ撃たれてるんだ・・・こっちは・・・逆にバズーカを投げ飛ばしてるよ」
「お前んところ、なんでも投げ飛ばすな???」
▽ブルーについて
「そうだなぁ・・・俺らの中の最古参の1人かな?」
「ブルーとレッドの後にすまない先生と会ったのか?」
「うん、最初会った時、すまない先生迷子になってさー、で、後々聞いてみれば人攫いにあってたらしくてさ」
「ちょっと待て」
▽レッドについて
「面倒くさがり、気分屋、サボり魔」
「めっちゃ言うな・・・まぁこっちも同じだけど」
「あ、でも、やる時はやるぞ?この前なんか、すまない先生とタイマン張れたし」
「え、すげぇ・・・」
▽風夜について
「風夜・・・あ、魔導書くんのことか!」
(魔導書くん???)
「うーん・・・なんか、出会ったころはふわふわしてる人だなぁって思ったな。物理的にも」
「物理的にも???」
「なんか、一時期記憶無くしててさ、ウォーデンに殴られて」
「待っっっっって!!情報量!!!」
▽すまない先生
「無茶をよくする、自己犠牲の塊、自分の犠牲を試みない人」
「めちゃくちゃ言うな・・・アルブム・・・」
「だって、あの人・・・前マネー達を助けるためにどっちが毒か分からないのどっちも飲んで血吐いて倒れたんだぞ?」
「あ、それは怒っていいやつだな」
✵✵✵✵✵
しばらく2人は自分の世界と別世界の話をしていた。
「にしても、不思議だなぁ、別世界で同じ顔、同じ名前なのに、性格もまるで違うなんて」
「そうだね」
ふと、アルブムの瞳が少し暗く見えた。そう思った途端、アルブムが銀さんに聞いた。
「なぁ、こっちの世界のすまない先生って、“人”?」
その疑問に首を傾げつつ、答えた。
「え、あ、そ、そうだと思う・・・すまない一族っていう一族らしいけど」
「・・・そっか、こっちのすまない先生は──・・・」
その先の言葉は、風に攫われ、聞こえなかった。
コメント
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まってまって、ブラック脳筋なの!?あれ?こっちの世界もあっちの世界も脳筋のところがあるきg…ゲフンゲフン マネーがバズーカに撃たれる側じゃなくて投げ飛ばす側…新鮮だ! バナナのママのところは吹いた笑結構カオスそう!