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中也Side
その中也にとっては「恩人」の〇〇が、手渡された資料に載っている。
首領「おや?知っているのかい?」
中也「まあ…はい。少しですが」
首領「なら、それは”運命の再開”だね」
運命という言葉を聞き、中也の頬は軽く火照る。
でも、、、
〇〇はあの時、
『私にとって困っている人を助けるのは当たり前なの』
って言ってたよな。
そんな奴をマフィアに_______。
いや、考えたら良くない。
首領の命令は絶対なのだ。
中也「決行日はいつですか?」
首領「明日だよ」
首領「もう手続きは終えてるから安心しなさい」
中也「明日…!?はい、分かりました」
首領「後、マフィアである事は〇〇くん以外誰にも伝えてはいけない。先生にもだ。分かったかい?」
中也「承知しました」
今までとは異なる緊張感を胸に抱きながら、ベッドに横たわる。
その日は深い眠りにつくことができなかった。
もしもこの任務が成功したら_______
また〇〇と話せる。いや、学校でいくらでも話せる。そう考えると、太宰のことさえも吹っ飛ぶような気がした。
___________________
翌日
中也はある教室の目の前にいる。
朝、急遽転校生が来ると伝えられた教室特有の
ざわざわ感が耳を伝わる。
首領によると任務がしやすいように〇〇と俺は同じクラスに設定しているらしい。
この教室を開いたら、〇〇がいるんだ。
先生「どうぞ、入ってください」
中也は深呼吸を大きくして、ドアを開ける。
_______入った瞬間、分かった。
右隅の窓側、前から2番目。
束ねている質感の良い髪をなびかせ、此方に振り返る。
この感情を、なんと呼ぶのだろうか。
彼女は驚いたような目で、俺をただ真っ直ぐに見つめていた。