※主人公ちゃんの名前は“____ ”で表してます。自分の名前を当てはめて呼んで下さい🙏
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真っ白なヒーロー服を優雅に翻し、
レイピアを振るう綺麗な横顔。
バイザー越しでもなお、光をたっぷりと映し込むスカイブルーとクロムイエローの瞳。
レモンシャーベットを彷彿とさせるような爽やかで襟足の短い髪。
夏の日差しのような眩い笑顔……。
あの人を構成する全てが私のハートにドカン!と一撃ストレートをくらわせたのだ!
そうして私は戦闘後の後処理の時間にも関わらず、一人立ち尽くしてしまったのである。
「 …っていうのが、緋八さんとの出会い!キャーッ!言っちゃった!! 」
akg「はぇ~…」
緋八さん。緋八マナさん。私と同じ東側で活動するヒーローで、
オリエンスというチームのスピード担当。
コメディアンとしてもやっていて、方言の混じった明るい快活な喋り方をよくする人。
努力家でいろんなことが出来ちゃうすごい人!!
……そして、私のとーっても好きな人。
ひとめぼれなんてバカバカしいと笑っていた私
の常識をいとも容易くひっくり返し私の
ハートを撃ち抜いてしまった人。
忙しい時間に惚けちゃった変なヤツ、放っておいていいし、
なんなら邪険にしても、叱っても文句なんて言われないのに、
彼は目をまん丸に見開いて、心配そうな顔で「大丈夫ですか?」と優しく微笑んだ。
そんな姿を見て、ひとめぼれして良かった!
なんて変な感想持ってしまってもおかしくないだろう。
akg「んへ〜。良い出会い方だったんだねぇ」
そう丁寧に語った私に対し、目の前に座る男は茶を啜っては、話半分の腑抜けた返事を返す。
つい数分前に「二人ってどんな出会いしたの?」
なんて聞いてきた奴とは思えない態度である。
話聞く気あんのか?
「……あのさぁ、アンタから話を振ったくせにその反応何なの?ウェン」
そう声を投げかければ、目の前の彼、赤城ウェンはぱちぱちと目を瞬かせ、
少し悩んでからもにもにと喋りはじめる。
akg「まぁさ。その〜……うーん。…………あ、 “____ ” と僕の共通の話題ってマナくらいじゃん?それなら、まぁ、馴れ初め?出会い?を聞いてみたいなーって」
「…まだるっこしい。まとめると?」
一応、聞いた事ないし?なんて彼の言い分は、
いつものキレッキレで火力の発言をしてる人間
と同じとは思えない程に歯切れが悪い。
そんな彼に切り込んだ私の発言に、彼はしばらく黙り込んだ後、
んはは!と気の抜けた笑い声を上げながらからりと言いのける。
コメント
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ふわふわ~まじさいこうだよぉ! 緋八さん一目惚れ、(この人もです)