テラーノベル
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mg「先生、俺、学校行こうかな」
ab「えっ、ホントに?」
mg「うん」
ab「無理してない?焦らなくても良いんだよ?」
mg「ううん、今行かないとタイミング逃すと思うから。行きたいです」
ab「そっか。学校でも、頼ってくれていいからね」
mg「ありがとうございます」
俺が学校に行きたいと思った理由。それは先生のことをもっと知りたいから。
俺の知ってる先生は、放課後の数時間、休みの日の1日だけ。それに比べたら、登校している生徒は何時間も先生と一緒にいる。それが羨ましかった。
なら、もういっそ学校に行こうと思った。他の生徒に変な嫉妬心を抱いて、先生は、俺のものでも何でもないのに。でも、その気持ちに素直になりたい。もっと、誰よりも一緒にいたい。
ab「家庭教師は…どうする?」
mg「えっと…」
ab「続けたいんだけどな…ボソッ」
mg「えっ、今、続けたいって言った?」
ab「…言ってない」
mg「嘘、そう聞こえたんですけど」
ab「…言った」
mg「ふはっ!正直か」
ab「だって、バレてるものは仕方ないし」
mg「可愛いかよ…ボソッ」
ab「ん?今なんて?」
mg「いやっ!なんでもないっすっ!」
やっべ。普通に口滑った。まあ、先生には聞こえてないから良かったけど。先生、多分かなりの鈍感だし、そんなとこも可愛いんだけど、俺の気持ち、そんなすぐには気づかないと思う。
mg「先生、本当に、続けてくれませんか?」
ab「えっ?」
mg「結局、分からないとこは分からないし、そのままにしてたら教師なれないから」
ab「…分かった。それに、俺も嬉しいし。結構楽しいんだよ?目黒くんの家庭教師」
mg「それなら…良かったっす…///」
嬉しいとか、楽しいとか言ってくれて、より好きという気持ちが大きくなる。逆に、先生も俺のこと好きなんじゃないかとか、期待しちゃう。
でも、先生はたまに、何処か儚い表情をする。遠くの誰かを待っているような、もしくは会えなくて悲しんでいるような。
そんなこと、俺は聞けない。でもね先生。俺は、先生が抱えてることを打ち明けられるような存在になりたいんだよ。
阿部side
iw「今日からですね」
ab「何がですか?」
一週間の始まりの日に、照が言ったが、俺はいまいちピンときていなかった。
iw「ほら、育休の佐藤先生の代わりに来てくれる非常勤講師の」
ab「あー!すっかり忘れてました」
iw「珍しいですね、阿部先生が忘れるなんて」
ab「これでもおっちょこちょいなので」
iw「そうじゃなくて。こういう大事なことは忘れないじゃないですか」
ab「…そう、ですかね…」
自分でも、おっちょこちょいなところがあることは自覚しているが、大切なことはメモしたり、覚えていたりするのは当たり前。自分でも、こんな物忘れは初めてだと思った。
だって、今日は非常勤講師の人以上に大切なことがあるのだから。
ピロリロリン
そんなことを考えているとスマホの通知音が鳴った。
mg「今、学校の近くまで来ました」
ab「了解。気分は大丈夫そう?」
mg「はい。お陰様で」
ab「なら良かった。迎えに行くからそこで待ってて」
mg「はい」
そう。今日から目黒くんが学校に来る。正直嬉しかった。多分、最初は自分に敵対心を抱いていた子が、心を開いて、勇気を出して学校に行きたいと思ってくれたことが、教師として、生徒の手助けを出来たって感じたんだと思う。
ab「岩本先生、俺少し出ますね」
iw「おぉ、分かった。でも、もうすぐ朝会始まるんで、なるべく早く帰ってきてくださいね」
ab「はい」
目黒side
遅刻ギリギリだけど、まあ大丈夫っしょ。先生も迎えに来てくれるって言ってたし、安心して学校に行ける。
ただ、ラウールと鉢合わせに鳴った時少し怖い。あれから学校に行けてなかったし、避けられるようにも思うし。
それより、校門前で止まってる生徒なんているか!まあ、ショートホームルームが始まる直前だからか、人通りは少なくて有難いんだけど、少し恥ずかしい。
でも、だからといって自分だけじゃ学校には入れない。先生、早く来ないかな。
??「めめ…?」
後ろから急に名前を呼ばれて、驚いて振り返ると…
嫌な予感が的中してしまった。
mg「…ラウール」
ru「久しぶり…」
阿部side
目黒くんがいるのは正門前。結構ギリギリだし、講師の方の紹介もあるから時間的にヤバい。足早に正門に向かう。
と、その時________
??「阿部くん…?」
目の前にいたその人は、俺の名前を小さく放った。
分かる。確かにそうだ。綺麗な奥二重と、少し高くて目立った鼻筋。目元にかかるぐらいの黒髪。
ab「深澤先生…」
fk「久しぶりだね、阿部くん」
目黒side
mg「久、しぶり…」
ru「一応、心配してたんだけど」
mg「ごめん…」
ru「全然…」
ヤバい。会話が続かない。やっぱり、ぽっかり空いてしまった期間は、人間関係にも穴を空かせる。気まずい…
mg「じゃあ、俺、寄るとこあるから」
そう言って、ラウールの方を向いていた体を、前に戻した時、俺の視界に飛び込んできたのは________
阿部先生が、知らない女性と、幸せそうに話している姿だった。
篝火

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#目黒蓮受け
コメント
2件

めめとラウール あべちゃんとふっか この2組どうなるの… めめあべが良い方向に向かって欲しい。
読み終えました…っ!このエピソード、心臓ギュッてなったよ…。 目黒くんが「学校行く」って自分から言えたの、すごく大事な一歩だと思う。先生を“もっと知りたい”って思う気持ち、尊すぎるよ〜! でも最後のあのシーン…先生が知らない女性と楽しそうに話してて、しかもその人が“深澤先生”って呼ばれてて…すごく気になる。先生の過去、何かあるのかなぁ。続きが気になって仕方ないです…!