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次の日、目を覚ますと、実家とは違う6灯のハート型のシャンデリアが目に入った。
このお姫様チックな部屋は、そう、レイゼン様の城の中である。
私は起き上がると、窓に進みカーテンを開けた。
そこには、はるか下に街王都が広がっており、遠くに薄くエメラルドの海までが見えた。
私は窓を開けて風を浴びる。
なるほど、絶景とはまさに…
「朝食はお部屋で風の中でいただきたいのだけれど…?」
私は侍女達に言う。
「ですが…
ご主人様が朝はキャメラ様のお顔を拝見したいと…」
侍女は言いにくそうに言う。
今から毎日顔を合わせるのに、朝、顔を見ないのがそんなに問題なのだろうか?
そうは思うが、侍女達を困らせる訳にはいかない。
私はネグリジェにガウンを羽織ると、朝食のダイニングホールへ向かった。
「おはよう、キャメラ。」
「おはよう御座います、レイゼン様。」
私は無機質にそう言った。
「そのネグリジェ…
少し胸元が開きすぎているな…」
レイゼン様は美しい眉間に皺を寄せ、そう言った。
「え?
そうですか???」
「男の使用人はこの部屋に入れないでくれ。」
レイゼン様は侍女達にそう命じた。
ちょっと大袈裟なのでは無いか!?
少し谷間が見えている程度だぞ!?
「着替えはハイネックにリボンの付いたワンピースにしてくれないか?」
レイゼン様はおっしゃる。
「分かりましたわ。
でも、誰も私の胸元など見てないと思いますけれど…」
私はため息混じりにそう答えた。
「世界中が君を見ているさ。」
過剰で過保護なレイゼン様に呆れつつ、私は朝食を食べた。