話は続いておりません。別の話として見てください。
出てくる人↓
青井らだお
成瀬
ナツメ(ギャング)
猫マンゴー
青井らだお←♡←???
青井らだお→♡→???
ナツメさんが警察を辞めてから何日たっただろうか。
少しだけ時間の流れが遅く感じるようになった。
成瀬「らーだおッ!」
成瀬「パトロール行こ?」
らだお「うん!」
でもこうやって成瀬が話しかけてくれるから楽しく警察をやれている。
パトロールをしているときだった。
成瀬「あ、待って、やばい笑」
らだお「え?」
ボンッ
なんと車が海に落ちてしまったのだ。
らだお「何やってんだよ〜笑」
成瀬「ごめんごめん笑」
少しふざけながらも窓やドアが開くか試す。
ガチャガチャ
らだお「うわっ開かないわ、」
成瀬「窓もダメっぽい、これやられてるわ」
少し焦るが冷静に対応する。
らだお「無線入ってる?」
成瀬「ない」
らだお「おけ今から入れる、ピックは?」
ピックというのはもし水没した場合に窓を割り外に出るというものである。
成瀬「今日もってないよ」
らだお「おい〜俺いつもヘリだから持ってこないんだよなぁ 」
成瀬「何やってんだよ」
らだお「こっちのセリフだわ」
少しボケも入れながら話す。
車に乗るのも久しぶりで今日はピックを持っていなかった。
俺たちは結構危ない状況である。
らだお「今○○○○付近で車ごと沈んでる。車の窓、ドア開かない」
俺は無線をいれる。
成瀬「誰か迎え来れる人いる?」
成瀬も俺に続いて無線を入れた。
ピピッ
猫マンゴー「はぁっ?!お前それやばいじゃん」
猫マンゴー「7分はかかる」
マンゴーが応答してくれたようだ。
らだお「くっそギリか、」
完全に水没するまで後5分強。
成瀬「俺たち死ぬかこれ」
らだお「いや、まだある」
らだお「車の中が水でいっぱいになったら勢いよくドアを開ける」
らだお「水でいっぱいになるまでおよそ5分ってとこか、」
成瀬「りょかい、…もし開かなかったら?」
らだお「…人は1、2分は息を停めれる。息できなくなっても1分はもつ」
成瀬「それギリじゃん、」
成瀬の言う通りギリギリだ。
息が持つかは分からない。
らだお「その間に誰かが迎えに来れれば間に合う」
あとは運にかけるしか無かった。
らだお「…人は、人は脆いが案外強い」
らだお「生きるっていう意思があれば意外と生きれるもんだ」
成瀬「ははっ笑」
成瀬は俺の言葉を聞き笑う。
成瀬「よく言うよ先輩笑」
そういえば俺こいつの先輩だったわ
そんなことを思いながら水でいっぱいになるのを待つ。
色んなことあったな〜
ナツメさん元気かな、
思い出すには十分すぎる。
らだお「…楽しかったなぁ〜」
成瀬「この場でそれ言う?!笑」
俺が独り言を言うと成瀬がつっこんできた。
らだお「いや死亡フラグは立てない方がいいか笑」
成瀬「そうだよまだ死ぬわけじゃない笑」
そうだ。
まだ死ぬと決まったわけじゃない。
再び静かな時間が流れる。
成瀬「実はさ、」
らだお「え?何フラグ立てようとしてない?笑」
成瀬が喋りだしたので俺は思わずツッコミを入れた。
成瀬「笑笑」
少し沈黙が続いた後成瀬は言った。
成瀬「…らだおのこと好きだったよ」
らだお「は、はぁあッ?!///」
成瀬の衝撃的な言葉に俺はびっくりしてしまった。
まさか成瀬が俺のこと好きだったなんて。
いや、本当は分かってたかもしれない。
成瀬「お前はそういう反応するよなぁ笑」
らだお「え、いや待って今それ言う?」
成瀬「今じゃなかったら多分一生言ってない笑」
らだお「そ、そう…//」
少し照れながら俺はその言葉に相槌をうつ。
成瀬「らだおはもっと自分の気持ちに素直になった方がいいよ」
らだお「え?」
突然の成瀬の言葉に俺はびっくりする。
びっくりしてばかりだ。
成瀬「らだお、ナツメさんのことまだ好きでしょ?」
らだお「へ、?///」
成瀬「こっちはずっと見てきてんだぞ笑分かるわ笑」
バレないはずもなかったか。
俺はナツメさんのことが好きだった。
警察から居なくなった今でも多分好きだ。
らだお「そんな分かりやすいか、//」
成瀬「うん、わかりやすい、、でも俺はらだおのことずっと好き、そばに居る 」
らだお「…///」
成瀬の真っ直ぐな言葉に俺は何も言うことが出来なかった。
成瀬「俺の方が幸せにできるのになぁ」
成瀬は独り言のように言う。
多分それは本当の事だ。
俺もそう思う。
今よりずっと幸せに生きれるだろう。
それでもまだ考えてしまう。
いつかまた戻ってきてくれるかもしれないと。
らだお「俺、迷ってんだよね、ナツメさんがいなくなって近づきたくて、辛くて、」
らだお「でもそんな時に成瀬はそばにいてくれたじゃん、本当はわかってた成瀬が俺の事好きなこと」
俺は素直に全部言った。
これが最後かもしれないから。
成瀬「俺も分かりやすかったか、笑」
らだお「うん、だって1番隣にいたもん笑」
らだお「でも俺にはまだ分からないよ」
成瀬「俺のこと好き?」
らだお「…わかんない、、//」
成瀬「そっか、笑」
俺の返答に成瀬は少し笑いながら返した。
成瀬「ナツメさんのこと忘れられなくてもいいよ、ナツメさんのこと好きでもいい」
段々と顔に水位が近づく。
成瀬「もし、生き残れたらさ、明日〇〇〇〇に来て、そこでまた話そ」
らだお「わかった、」
少し鈍い返事をする。
らだお「絶対生きるよ」
成瀬「おう」
俺たちの体が水に沈む。
車の中が水で満たされる。
俺たちはせーのでドアを開けようとする。
ガチャ、ガチャガチャ
らだお(くっそ、あかないか、)
どれだけドアをガチャガチャやっても開かなかった。
俺たちは静かに息を止め誰かが助けるのをまった。
ゴボッガハッ、
成瀬(やばい、もう息が…)
らだお(成瀬、?、クッソ、俺ももうだめ、か、?)
バリンッ
らだお「ッ?!」
突然窓が割れた。
らだお(な、んでこんなとこにナツメさんが、…)
俺はここで意識を失った。
空を見る。
警察を辞めてから何日たったか覚えていない。
僕はらだおくんのことが好きだった。
恋愛的に好きだった。
まだらだおくんのことを忘れられずにいる。
僕は少し車を走らせる。
横を見ると車が沈んでいくのが見えた。
ナツメ「車が!」
僕は咄嗟にその場所へ向かった。
僕が着いた時にはもう車が完全に水没していて中の人を助けられるか分からない状態だった。
それでも僕は海に飛び込み助けようとした。
ギャングにもなって何をやっているのか。
そんな考えが脳裏に浮かんだが僕はそんな考えを捨て海の中を泳ぐ。
僕はすぐに車の窓を割り中の人をたすけようとした。
ナツメ「ッ?!」
中にいたのはらだおくんだった。
その隣には成瀬くんもいた。
僕は2人を引っ張り何とか陸上まで持っていった。
ナツメ「ハァーッハァーッ」
息が上がる。
2人とも意識を失っていた。
僕は急いで心臓マッサージと人工呼吸を行う。
ナツメ「生き戻してよッ、」
チュ、フーッ
ナツメ「1、2、3、4、ッ」
それを繰り返すと何とからだおくんが息を取り戻した。
らだお「カハッ、ハァーッハァーッ、」
成瀬くんも急いでやらないと間に合わない。
らだお「ナ、ツメさん、ゴホッゴホッ」
らだおくんが僕の名を呼ぶ。
ウウゥー
パトカーの音が近づく。
僕はギャングだ。
警察が来る前に逃げなければならない。
僕はみんなを裏切ったから皆に会う資格は無い。
成瀬くんのことはらだおくんに任せる事にした。
ナツメ「成瀬くんは君が助けるんだよ」
僕が車に乗ろうとした時だった。
らだお「ナツメさん、待って、」
らだおくんが僕に言う。
ナツメ「待たない、待ってあげない、今後一切成瀬くんに会わないって約束できるなら」
ナツメ「〇〇〇〇で君を待ってる」
らだお「…」
僕はそのままその場を去った。
そして約束の場所に僕は向かう。
らだおくんは多分来ないだろう。
来ないことが正解だろう。
それでも俺はその場所へ向かった。
ナツメさんが助けてくれた。
たまたまあの道を通り沈んでいく俺たちを見つけたのだろうか。
なぜ助けてくれたのか。
そんなことだけが頭によぎる。
俺はあの場所に行くべきだと思った。
さよならすら言えてないのに会えなくなるのは嫌だ。
それに多分俺はナツメさんのことが好きだ。
誰よりも好きだ。
成瀬に会えなくなるとしても多分俺はそれでもナツメさんのところに行く。
俺は成瀬に心臓マッサージと人工呼吸をする。
らだお「1、2、3ッ、」
らだお「成瀬、ごめん、許してね」
チュ、フゥー、
成瀬「ゴホッゴホッ、ハァーッハァーッ…」
俺は息を取り戻した成瀬をおき、ナツメさんのところに向かった。
俺が起きるとそこにはマンゴーがいた。
成瀬「マン、ゴー、?」
猫マンゴー「あぁ良かった、息はあるみたいだから起きるまで待ってたよ」
誰かが助けてくれたのだろうか。
少しほっとする。
成瀬「マンゴー、らだおは?」
猫マンゴー「それが、俺が来た時にはもう居なくて、」
成瀬「え?」
猫マンゴー「連れ去られたのかな、今無線入れてるんだけど壊れてるっぽくて、」
成瀬「そう、」
らだおはどっかに行ってしまった。
俺を助けて?
どこに行ったかも分からないまま俺は少しぼーっとする。
今日あったことが衝撃的すぎて頭が上手く回らなかった。
猫マンゴー「大丈夫?成瀬、」
成瀬「あーうん、」
らだおが連れ去られているかもしれないのに俺の体は動かなかった。
疲れているのだろうか。
それとも違うことなのか。
分からなかった。
成瀬「ごめん、マンゴー、俺もう寝るわ」
猫マンゴー「うん、わかった、お大事にね?」
成瀬「ありがとう」
俺は猫マンゴーにお礼をし、寝ることにした。
明日にはらだおと話さなければならない。
少し重い気持ちを持ったまま俺は眠りについた。
僕が約束の場所につく。
その数分後らだおくんが現れた。
らだお「ナツメさん、」
ナツメ「来ちゃったか、笑」
ここに来ないと思っていたせいか僕は少し嬉しかった。
らだお「行きますよそりゃ、」
僕たちは遠くの海を見る。
少しの沈黙が心地よかったのは多分警察の時の雰囲気が戻ったから。
らだお「…すっかり染まっちゃいましたね」
ナツメ「まぁね、」
警察の頃の僕とは全然違うのだろうか、らだおくんはそんなことを言ってきた。
染まったのは事実だろう。
らだお「なんで助けてくれたんですか」
らだおくんが僕に質問する。
ギャングが警察を助けるなんて、普通は想像もしない。
ましてや昔警察だった人に助けられるなんてと思っていたのだろう。
ナツメ「…僕がらだおくんに教えたこと覚えてる?」
らだお「…」
僕の質問に無言で答える。
らだおくんは多分覚えている。
僕と同じで思い出は忘れられないから。
ナツメ「困っている人がいたら助ける、助けを求めているのなら助ける、」
懐かしい。
いつか君にもそうなって欲しいから言ったけ。
ナツメ「今回はそれが君に該当しただけだよ、」
らだお「ギャングにもなってですか、笑」
らだおくんは半笑いで僕に返す。
ナツメ「まだ忘れられないから、」
僕は言う。
本当のことを。
らだおくんには伝わっているだろうか。
らだお「…俺は、」
らだお「わからないです、、ナツメさんのことも…成瀬のことも、」
らだお「なんで、、」
思い詰めた顔を見て僕は反射的に言ってしまった。
ナツメ「好きだから」
らだお「、へ?」
ナツメ「好きだからだよ、僕も成瀬くんも、多分そうなんだよ」
ナツメ「分からないままでもいいから、忘れないままでもいいから、」
僕はそのまま続ける。
らだおくんが戸惑っていようと、
続ける。
ナツメ「らだおくん、僕も多分好きだよ、好きだったんだよ」
でも
ナツメ「でも、伝えるには遅すぎたかな、」
らだお「遅くなっ」
ナツメ「遅いよ、…もう遅かった」
僕はらだおくんの言葉に食い気味に返す。
伝えるには遅すぎる。
今になって好きなど伝えることでは無い。
君を裏切った僕に伝える資格は無い。
ナツメ「らだおくんはなんでここに来たの」
ナツメ「成瀬くんともう会わないつもりでいた?」
ナツメ「ダメだよ、仲間を大切にしなきゃ」
僕はらだおくんに言う。
らだお「ナツメさんだって、仲間だよ」
らだおくん、違うよ。
僕は違う。
もう仲間じゃないんだよ。
ナツメ「いいや、僕は違う、僕は君たちを裏切ったから」
ナツメ「あの話は無しにしてあげるから成瀬くんのところに行きな?」
僕といるよりずっと幸せで入れる。
らだおくんのこと好きだから、幸せになって欲しいんだよ。
そんなことらだおくんには言わないけど。
らだお「まだ、話、ちゃんとできてないッ、」
ナツメ「前を向け」
らだお「、え、」
ナツメ「前に進め、過去に縋るな、僕はもうギャングなんだ」
痛い。
心が痛い。
好きだ。
好きだよ。
でも
ナツメ「君はきっと僕を忘れる」
僕も君をきっと忘れる。
いや、きっと忘れたい。
この思い出を忘れたい。
らだお「忘れないッ!絶対忘れないから、」
らだお「なかったことにはしたくないから、」
僕はらだおくんに背を向ける。
ナツメ「そんときは多分成瀬くんを好きになる」
さよならだよ、らだおくん。
らだお「いや、だ、忘れたくない、」
君が今どんな顔をしているのか僕は見れない。
見たらきっと君を抱きしめてしまうから。
強く離れないように、抱きしめてしまうから。
ナツメ「らだおくんとはもう会うこともないかな」
ナツメ「じゃあね」
僕は歩き出す。
らだおくんを置いて。
らだお「いや、!」
らだおくんは僕の袖を引っ張り僕を止める。
ナツメ「〜ッ」
好きだ、好きだよ。
それでもだめなんだ。
僕はこんなことしか出来ないから。
バンッ
らだお「ィ゛ッ、」
ドンッ、バタンッ
僕が撃ったことでらだおくんはその場に倒れる。
ナツメ「これで最後だよ、」
らだお「や、、まっ…」
ごめん。
ごめんねらだおくん。
君に幸せになって欲しいから、絶対幸せになって欲しいから。
僕は救急隊に連絡しらだおくんのいる場所によんだ。
僕は独り車に乗る。
窓を開けると涼しい風が僕の髪を揺らした。
ナツメ「らだおくん、まだ僕は君を、君のこと好きだよ、」
それでも忘れなければならない。
もう引き下がれない。
ナツメ「前を向いて歩けよ、青井らだお」
僕は持っていた煙草に火をつける。
カチャ
スゥーッ
ナツメ「ゴホッゴホッ、笑笑、」
煙草を吸うとやっぱりむせてしまった。
ナツメ「僕にはまだ早かったかな、笑、ッ」
僕は車を走らせる。
少しぼやけた前を見ながら。
目を開けるとナツメさんはもう居なくなっていた。
救急隊を呼んでくれたのだろうか体はもう治っていて俺はお礼し1人街を歩いた。
もう色んなことがありすぎて頭の中が真っ白だった。
ナツメさんとの最後があんな形で終わってしまうなんて思ってなかった。
らだお「辛ッ、」
俺は静かに涙を流す。
泣き叫ぶ体力もなく俺はそのまま眠る事にした。
明日は成瀬と会わなければならない。
この思いをちゃんと確かめよう。
そんなことを考えながら眠りについた。
俺は昨日約束した場所へ向かう。
その場所へ行くともう成瀬はいた。
成瀬「よ!」
らだお「よ、ぅ、//」
昨日のこともあってか少し照れくさくて声が小さくなってしまった。
天気が良く太陽が眩しい。
成瀬「結局生き延びたな笑」
らだお「う、うん」
どうしてもぎこちなくなってしまう。
すると、
成瀬「ナツメさんとあった?」
らだお「え?」
成瀬「何となくだけどそんな感じがしたなら笑」
らだお「わかるか、笑」
成瀬「うん、笑」
静かに風が吹く。
やっぱり成瀬にはなんでもわかるらしい。
俺は多分、
成瀬「…返事、やっぱいらんかもー」
らだお「え?、」
俺と成瀬の髪がサラサラとゆれる。
成瀬「その様子だと振られそうだし笑」
らだお「ッ?!」
成瀬「やっぱあたりかぁ」
本当に成瀬はすごい。
なんでもわかってしまう。
でもちゃんと伝えなきゃ。
やっとわかった気がするから。
らだお「成瀬のこと好きだけど多分これはナツメさんの好きを成瀬に移動させようとしてただけってわかった、」
成瀬「それでも俺を好きでいて欲しかった」
らだお「仲間として好きだよ成瀬のこと、」
俺はまだナツメさんが好きだ。
忘れられないんだきっと。
成瀬「ナツメさんのこと忘れらんない?」
らだお「…うん、」
俺は静かに返事する。
成瀬「やっぱそーだよな、」
成瀬はそう言いながら空を見上げた。
眩しすぎる空を。
成瀬「ねぇらだお、」
らだお「うん、」
成瀬「友達でいてね」
らだお「ッ!!」
成瀬の言葉に俺はびっくりする。
友達でいるなんて当たり前だ。
ずっと仲良くしたい。
らだお「それはもちろん、!」
成瀬「笑笑」
俺の返事に成瀬は笑う。
成瀬「じゃっこれからもよろしくな!」
らだお「うん!」
俺は成瀬に返事をしてその場から去った
フリをした。
やっぱり成瀬のことが気になって道の角で成瀬の声が少し聞こえそうな程度に離れ様子を伺った。
なるせのこと振って、勝手だけど心配だった。
俺はまだ分からないままだ。
ナツメさんに会いたい。
その気持ちは変わらない。
成瀬の様子を見ると座り込んでいた。
らだおと笑顔で離れたあと俺は座り込む。
まぁ当然か。
振られたと実感し始める。
成瀬「好きだったわ〜、」
独り言をつぶやく。
成瀬「まぁ友達でいられるんならまだいい方かぁ」
成瀬「…ってわけでもないか、」
成瀬「ッ、〜ッ、」
俺はひとり泣く。
仲間でいられることは嬉しいはずなのに振られたことが大きすぎてとても処理しきれない。
ちゃんと好きだった。
誰よりも。
大好きだった。
ぽたぽたと涙が床に落ちる。
まだ前を向けないままの俺は明るすぎる空を見れなかった。
泣き声がこちらまで聞こえた。
俺は唖然とし、壁にもたれかかった。
らだお「ごめ、ッ、ごめんなさい、」
俺は謝ることしか出来なかった。
心が痛い。
ナツメさんもこんな感じだったのかな。
やっと少しわかった気がする。
だから
らだお「忘れないよ、」
らだお「忘れたくないから、まだ一緒にいたかったから、」
ナツメさんが忘れようとしても俺は絶対忘れない。
一緒にいたい。
たとえそれが記憶の中だけだとしても、
あの思い出は消したくないから。
楽しかった日々は心に残したいから。
らだお「前を向いても絶対に忘れないから」
俺は涙を拭う。
前を向き歩く。
ナツメさんが言った言葉を深く噛み締めながら。
もう会うことの無いあなたを思いながら。
消えない思い出を刻みながら。
end
コメント
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えっえ‼️アンナチュラルの言葉ですよね⁉️⁉️見てるんですか🥹✮⋆*