テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
俺が中学校に居た(普の)ときには、もう花子さんの噂は流行っていた。
3回ノックをして 「花子さん、花子さん。俺のお願い叶えてくれますか?」
というのも未だに一緒。
俺は死期(自殺する日)が近いから花子さんを呼べた。
「花子さんって、おかっぱ頭にワンピースじゃないの!?」
「そういうのはやらないからっ!」
「花子さんにも流行りとかあるんだ。」
ヤシロと同じ反応をした。
ま、ヤシロのほうが、後だからヤシロが真似したって思ってるけどね。
「ねぇ、ユギのお願いは何?」
「俺の友達になってください!」
「…いいよ!」
誰か一人ぐらい友達が欲しかった。
初めての友達…嬉しいな。
──────────────────────
「ねぇ、俺は何で花子さんが見えるの?」
「…」
それ以降、花子さんは現れなくなった。
「どこにも行かず、またあの花子さんに会う」と決心して自殺をした。
そうしたら俺が花子さんになっちゃったんだよね…
もう、その花子さんは 学園には居ない。
わかりきった頃にヤシロに会ったわけだ。
雰囲気と喋り方と性格と…見ていくうちに分かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ねぇ、俺は何で花子さんが見えるの?」
「…」
最初からわかりきっていたんだ。
ユギの寿命が縮んでるわけじゃなく、死期が近づいていたことを。
だから、それ以降会わなかった。
何故か生き返ってた。
それが八尋寧々だということ…
後ね!土籠先生の依代を見てはっきり分かったことがあった。
あの「花子さん」はヤシロだったってことが。
あの「ユギ」は花子くんだってことが。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!