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3回ノックをして「花子さん花子さんいらっしゃいますか?」
花子くんに会おうとしたとき、時が止まった感じがした。
そして、声が聞こえた。
「ほんと〜にいいの?」
「何が?」
「花子さん?」
「!」
多分、この子は私のことを知ってる。
「あなたはユギ?」
「ううん。俺は、あまねじゃなくて、つかさ!!」
「!」
つかさ…と名乗る人はそう答えた。
「あまねが○ぬ前に会った、初めてのトモダチでしょ!!」
「!」
つかさは、全部知ってた。
「あなたは…何者なの!?」
「うん?俺?俺はね、あまねの弟!」
ユギにも…弟がいたんだ…
でも…何かが…おかしい…
「私は、もうあの(花子さんだった)頃じゃないんだから!!」
「ふ〜ん。」
「会いに行くよ。花子さんに。」
『誰かが、花子さんを継いでくれたんだね。』
声がしなくなった。
時も止まっている感じはなかった。
「はあ〜い。」
花子さんを見た時にユギだと分かった。
けど、ユギは気づいてないと思う。
だから、知らないフリをして人間生活を送らなきゃ。
「1年A組、八尋寧々です!!」
源会長が好きだからって嘘ついただけで、本当は継いでくれた人を確認したかっただけ。
本当の好きな人はユギだから。
「1年A組、八尋寧々です!!」
それから、普段会うようになった。
「ユギ、久しぶり」
知ってる声が聞こえた…
花子さんだった。
振り返ったとき、いなかった。
「どうしたの?」
ヤシロが心配していたから「ううん」って嘘ついたんだよね。
俺、本当はさ、ヤシロに会ったときに花子さんって気づいたわけじゃない。
さっきの「ユギ、久しぶり」と「どうしたの?」でわかった。
あぁあ。
ヤシロはお見通しか…
「ずっと!!このままでいられますように!!」
俺・私は願った。