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第31話 償いの言葉

王都警備団詰め所へ戻ると、理世とジェイドはとりあえず応接間に通され、待機していた。

少年への尋問は、現代で言えば警察の役割を担う王都警備団の仕事だからだ。

――だが数分後、ラファーガが応接間に顔を出してきた。

「殿下、リセ様」

「どうした」

「申し訳ないのですが……例の少年から、話を聞き出していただけないでしょうか」

「……私も、ですか」

「団員相手だと怯えて口を開こうとしないのです。少年が今回の事件の関係者ということで、団員の当たりが強いせいもありますが」

「なら、その団員とラファーガ殿が交代すれば済む話ではないか」

「じぇ……殿下」

やけに頑な口調のジェイドに、思わず口を挟もうとする理世。

「おっしゃる通りです。ですが少年を説得してくださったリセ様と、今まで少年を見守っていたジェイド殿下になら、心を開いてくれるのではないかと思いまして」***********

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