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第32話 仮初の終息と新たな予感
一連の同時多発事件の犯人は、市民の男二人。
少年の証言だけでなく、残りの盗品を隠し持っていたこともわかり、彼らが犯人として確定した。
一人は、風の魔法で届け出を出しており、遠距離から狙った場所に凝縮した風をぶつけて破壊行為をしていた。
もう一人は魔法を持たず、火種の準備と盗みを担当していたらしい。
最初は言葉を濁していた男たち。
だが証拠が出て、実行犯であることがハッキリしてから態度が変わった。
「俺たち程度が起こした事件解決に、なんでこんなに時間がかかったんだろうな」
「王族が王宮でのんびりやってて、国民に興味がないからだよ」
妙に自慢げで、自分たちがしたことに満足しているかのようだった。
調子に乗っている連中に、一泡吹かせてやった。
自分たちは正しいことをした。
反応や表情の端々から、そんな雰囲気を醸し出していた。************************
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