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Hayato side
先生は、嫌と言わなかった
わかった、とただ静かに言った
どこに行こうか、何をしようか
バイトをしているとはいえ、本業は大学生
たいした稼ぎじゃない
大人のデートなんか出来ない
先生も好きみたいだから映画でも、と思ったけど、1日しかないのに話せない時間があるのがもったいない
「先生、魚好きかな…?」
動物のほうが好きそうだけど暑いし
連絡先、交換してくれるなんて思わなかった
少しだけ震える文字をうつ指先
「11:00に駅前で待ってるね」
本当はもっと早く会いたいけど、先生朝弱そうだし
緊張しながら手放したその言葉には、思いの外早く答えが返ってきた
「わかった」
十分だった
本当に先生に繋がっているんだと今更実感した
当日、約束の時間より先に駅につくと既に先生の姿があった
学校の先生じゃない
Tシャツにワイドデニムの見たことのない先生にみとれて数分たってしまった
あわてて先生の元に駆け寄った
「ごめんね先生、待った?」
まだ待ち合わせ時間には余裕があったけど
「いや、今きたところ」
…優しいね、先生
先生も、少しは楽しみにしててくれた?
こんなに好きなのに、1日しかいられないなんて
嬉しさと寂しさが胸をぎゅうぎゅうにしていた
「ね、水族館行こ」
先生の手を引く勇気もなく、そう言って先生を見ると
「ああ」
と短い同意があった
先生が隣を歩いている
コメント
2件

更新ありがとうございます🙇🏻♀️💞 なんかもう読みながらその時その時の状況が想像できて、はやとクン頑張れー‼️って心の中で応援しちゃってました笑 もうすぐ終ると思うと寂しいですが、次の更新も楽しみにしてます🫠🫠
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