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一人で何人も倒したという噂は、すぐに広まった。
あいつは――只者じゃない、と。
🧡「修行、重ねてきたんで〜」
へらへらと笑いながら語るその姿に、
むしろ違和感しかない。
どんな仕事を任せても、無傷で帰ってくる。
だが――
帰ってきたあとの目は、どこか暗い。
♥️(……なんだ、この違和感は)
それでも。
俺の姿を見ると――
🧡「あ!!涼太さん!!」
まるで子犬みたいに駆け寄ってくる。
🧡「早く、ボディーガードやらせてくださいよ」
自然に腕を絡めてくる。
♥️「離れろ…」
🧡「俺、絶対役に立ちますって」
🧡「んね?」
――また、その目。
底が見えない、読めない目。
宮舘は無言で腕を振り払い、背を向ける。
🧡「うふふ」
🧡「かわいいなぁ」
──────────────
そして――ある日。
バーで、他組織との顔合わせ。
重い空気の中、話は進んでいく。
向井も、その場に呼ばれていた。
だが――
🧡(……)
向井だけが、ずっと“何か”を見ていた。
宮舘がグラスに手を伸ばした、その瞬間――
🧡「ちょっと待ってください」
さっとグラスを奪う。
♥️「おい」
🧡「あなたが先に飲んでください」
そのまま、相手側に差し出す。
○○「……っ」
相手の表情が一瞬、揺れる。
🧡「どうしたんですか?」
🧡「ほら、早く」
その瞬間――
相手が銃を抜いた。
同時に、向井の動きが変わる。
🧡「涼太さん、下がっててくださいね」
――次の瞬間には、もう遅い。
乾いた銃声。
一発、二発。
無駄のない動きで、距離を詰める。
撃つ、避ける、奪う。
相手が引き金を引くよりも早く、制圧する。
目は冷え切っていて、
一切の迷いがない。
数分後――
そこに立っていたのは、向井ひとりだった。
──────────────
その夜――屋敷。
♥️「よく気づいたな」
🧡「ずっと見てましたから」
🧡「ねぇ…」
🧡「少し、飲みませんか?」
にこりと笑う。
♥️「……」
♥️「……ああ」
短く答える。
🧡「やった!」
──────────────
🧡「乾杯!」
🧡「嬉しいなぁ、こうして二人で飲めるなんて」
♥️「……」
静かにグラスを傾ける宮舘。
🧡「それにしても」
🧡「ほんと無表情ですよね」
🧡「笑ったほうが、人生楽しいですよ?」
♥️「必要ない」
🧡「へぇ」
ゆっくりと近づく。
🧡「その顔、崩したくなるな」
♥️「……」
次の瞬間――
♥️「……っ!」
わずかに顔をしかめる。
♥️「…何を入れた」
🧡「へへ、ちょっと…“効く”やつです」
🧡「学習してくださいよ〜」
🧡「入れてるの、見逃してますよ?」
🧡「もしこれが毒だったら」
🧡「とっくに死んでますね?」
♥️「……っ」
逃げ場を塞ぐように、距離が縮まる。
🧡「助けてあげたんだから」
🧡「ご褒美、もらってもいいですよね?」
低く囁く。
🧡「――俺の相手、してください」
つづく。