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「アンタ、そんなに先輩にかまってほしいかよ」
確かにそう聞こえた。
(あれは一体なんだったの?)
明らかに敵意をむき出しにした低い声は冷たく響き、私の耳に鮮明に残る。
今まで、要領よく生きてきた私としては初めての経験で、どう対応していいか分からない。
女子の世界ではよくあることって聞いたことあるけど……、田中くんは男の子だよね?
恐る恐る、扉を開けてオフィスへと戻る2人の後ろ姿を見ていると、田中君はぴったりと中条太一の横に並んで歩いていて、何か話している様子の2人は冗談を言い合っているのか、会話の切れ目で笑い合い、中条太一は田中君の頭を軽く小突いた。
ちょっと、待ってくれよ。
私の時と全然違うんですけど……。
中条太一を先輩と呼び、私に見せていた眼と口を横に結んだだけの笑顔とは違う表情の田中君を凝視しながら呟く。
「私、恨まれるようなことしたかな……?」
昼********
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