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コメント
8件
基本的に恋愛系を読まない俺ですが凄く面白いと思いました!
涼香Side
私は今、不登校だ。
学校で、いじめを受けた。
和真Side
ボコッゴキッバタッ…
よし、終わった。
今回も楽だったな。
なんの音かって?
人を、気絶させた音だよ。
なんでそんなことするのって?
あぁ、言ってなかったな。
俺は、白龍(hakuryuu)の、総長だ。
白龍が何かわからない?
まじか…世界一の、暴走族だ。
涼香Side
私は高校二年生。
不良校に通っているけど、
勉強はできる。
学校では、地味子をやっている。
いや、やっていた、かな?
うちは、母子家庭だ。
父さんは、女癖が悪くて、
私が5歳の時、
パタリと帰ってこなくなった。
それから母さんは、
朝早くから夜遅くまで仕事をして、
女手一つで私を育ててくれた。
でも私は、孤独だった。
小学生になってから、
朝起きるとご飯が置いてあり、
それを食べて学校にいき、
学校が終わったら学童に行った。
学童でも、帰るのは1番最後だった。
夕方家に帰って、
置いてある夕飯を食べて、
寝る。
その繰り返し。
私は孤独さを紛らわせるために、
勉強に没頭した。
小、中学ともに、成績はいつもトップだった。
中学受験も進められた。
高校はいいところに行けると言われた。
でも、そんなお金は、なかった。
高校では、そう、地味子だ。
元々可愛くもないのに、
地味子なんてする必要がないと思ったけれど、
母さんに言われた。
「あんたは可愛いんだから、そのままじゃ何されるかわかんないわよ?」
別に可愛くないのにね。
そんなわけで、私の自慢の、
栗色でふんわりとウェーブした地毛を隠して、
黒髪ストレートのヴィッグを被り、
お下げにしている。
瓶底メガネをし、
スカート丈は膝。
ネクタイはしっかり付ける。
さぁ、地味子の完成だ。
和真Side
俺はクールで女嫌いだし、無表情だ。
だが、こんな性格にも関わらず、
女共は寄ってくる。
ウザったくてしょうがない。
どうせ俺の容姿と地位が目的の癖に。
そんな俺にも、ある日転機が訪れたんだ。
〜それは、3年前の冬のこと〜