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それでは、
どうぞっ。
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“ねーねー!放課後プリクラ撮りいくんだけど來亜ちゃんも一緒に行かない?“
🤍「あ〜、ごめんね。今日は予定があるんだ。」
人気が少ない放課後の教室。
クラスメイトの誘いを断って、足速に教室から出る。
古びた階段を登っていくと、少し空いてる扉。
その隙間から少しだけ見える“あの人“の横顔。
ぎぎぎ、という音を響かせながら、扉を開けると、いつも通りのあの人が目に入る。
💜「お、くれたむじゃん〜」
本来は禁止なはずのスマホを片手に、こちらに微笑む一歳年上の桜花先輩。
桜花先輩には、昨年、私が先輩にナンパされているのを助けてもらった。
🤍「こんにちは、」
💜「え〜、なんでそんなに堅苦しいのさ、笑。」
笑いながら肩をつついてくる先輩は、私のことを可愛い妹のようにしか見てないみたい。
私がそれ以上の感情を抱いているのを知らずに。
💜「くれたむは部活やらないの?」
🤍「はい、だって…、その先輩と話したいから…」
と、校庭に目を移すとたまに見かけた事のある顔が走っている。
💜「そうなんだ〜、」
と、風に揺れる金髪をじっと見つめる。
先輩はパッと見たら問題児。
膝上より30センチよりはるかに短いスカートに、整えられた綺麗な金髪。
それにポケットに入ってるのは煙草。
だからか、廊下で見かける先輩は同じ問題児として有名な山口綺羅さんたちといるところしか見たことがない。
でも、私は知っている。
優しくて、一途で、誰よりも人思いで、部活をしていないのも年の離れた妹の為にバイトをしていると。
先輩のご両親は、妹さんが産まれてすぐに亡くなったらしい。
不慮の事故だそうだ。
そんなことを考えてると、扉の方から綺麗な声が聞こえてくる。
💛「も〜!!桜花探したんだけど??」
💙「ほんまにそれな、笑。ゆず、怒っとるよ。」
💜「え〜、ごめん、笑笑。」
🩵「駅前の高いとこのパフェ、奢りね。」
💙「だったら、うちも!!」
近寄りがたい雰囲気の3人を邪魔してはいけないと思って、帰ろうとすると一日に何回かは聞くあの人の声が聞こえた。
🧡「こら、勝手に屋上上がったらダメって何回言ったらわかるの!?」
早く降りなさい!!と促されて私も後ろから先輩たちを追いかけるようにして去っていった。
__次の日。
🩷「來亜さん、ちょっといい?」
🤍「え、あ、はいっ。」
担任の菱田先生に言われて着いて行って着いたのは屋上の前。
🩷「昨日の放課後、屋上にいたやんな?」
🤍「、はい。」
🩷「屋上、入ったらあかんのよ。來亜さんも知っとうやろ?」
🩷「それに、桜花さんたちもいたんやろ、」
🩷「來亜さんも、ああなって欲しくないんよ。」
ああなる、??
🤍「先生、桜花先輩のこと何か知ってるんですか?」
🤍「桜花先輩、先生が思ってる以上にいい人ですよ、?」
🤍「なのに、!!」
気がついたら私は、先生を殴りかかろうとしていた。
長くなるので次に続けます。