テラーノベル
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脱出した。
僕はそんな表現をしたがそれは間違っている。
正しくは脱出しようとした。
アイルくんとみんなと一緒に部屋を出ようとした所、突然アイルくんの様子がおかしくなった。
落ち着きを失い、暴れだした。
アイルくんは縄を噛みちぎり、ルミくんに1発強い蹴りを入れた。
ルミくんは壁の所まで吹っ飛び頭から血を流した。
アイルくんは不気味な笑い声をあげた。
もう完全に理性がなくなっていた。
僕はそれを見てこれと似ている出来事を思い出した。
それはワカカくん、覧ちゃん、カイくんと一緒にムールちゃんを助けようとした時に、
ある建物に入って、ムールちゃんに会った時、あの時もこんな笑い声を出していた。
今とあの時とても状況が似ていた。
僕はそんな事を思い出し、すぐに警戒を始めた。
ネロくんとスラくん、ムールちゃんも警戒を始めアイルくんを見た。
そして、次の瞬間だった。
アイルくんの周りには謎の歯車が出てきた。
その歯車はクルクル周り、素早く僕らの所へと飛んできた。
僕はそれを避けたけど、少しかすってしまった。
僕の左腕には傷口が出来て、そこから血がダラダラ垂れてきたのだ。
セティ「かすっただけでこれか…」
僕はあの歯車が直撃したと思うと…
いや考えたくもない。
とにかく、僕らはまたアイルくんと戦う事になった。
僕のポケットには前にカイくんの洗脳を解いた御札を1枚だけ持っている。
だから、これを使えばもしかしたら洗脳が解けるかもしれない。
セティ「一か八か…」
コメント
4件
久しぶりに見た〜(*'▽'*) いやぁ〜感動(?)