創と出会ったのは3歳の時だった。いつも通り母と二人で公園の砂場で遊んでいた。
その時、走って来る子がいた。
それが創だった。
(3歳創)なにしてるの?
一緒遊ばない…
(3歳竜馬)いいよ
なに作る?
(3歳創)え-と城
(3歳竜馬)城!?
どうやって作るの
ママも手伝って
(母)良いわよ。
それより、君1人?
名前は?
(3歳創)ぼくは、はやかわそうです。ママは家で、1人で遊んできてって言った。
(母)そうなのね。帰る時言ってね。
一緒に帰ってあげるね。危険だから
(3歳創)分かりました。
君はなんていうの?
(3歳竜馬)ぼくは、みなみの りょうまです。
(3歳創)わかった。よろしく
(3歳竜馬)よろしくね。
城作ろ
(3歳創)うん。
まず、土台作ってやるんだよ。あとね、まわりをしっかり固めてやる。
それから、木の棒で模様を描いて作る。
そのつぎ左右に建物作って。真ん中に大きな建物作ってやるんだよ!それから、中を少し掘ってドア作る。
(3歳竜馬)わかった
(3歳創)完成した
(3歳竜馬)やったぁ!
(母)凄いわね。
本格的!
(3歳竜馬)次なにする?
(3歳創)ブランコで遊ぶ
○二人は、楽しく遊んだ。
(3歳創)またね。バイバイ
(3歳竜馬)また会える?
(3歳創)会えるよ
(3歳竜馬)そうだよね。
バイバイ
(母)竜馬!1人で帰れる?
ママは、創くんを送ってくるからね。
(3歳竜馬)はい。帰れる
(母)ちゃんと周りを見てね。
車とかに気を付けて帰るんだよ!
(3歳竜馬)わかった。
(母)じゃあ、創くん帰ろっか。
(3歳創)は~い。
○竜馬の母は創の家まで送った。
○竜馬の母は、創くんの家に着いた時何か違和感を感じたようだった。
●創の家に到着した。
(竜馬の母)創くんバイバイ。
またね。
(3歳創)はい。
ガチャ!!
【心の声】
(竜馬の母)うん?親の姿ないね。
しかも暗いなぁ。
何か不気味!
(?)すみません!どちら様ですか?
(竜馬の母)わぁ!びっくりした。
(?)ごめんなさい。創の母です。
(竜馬の母)創くんのお母様ですか。
創くんが「1人で帰れる」と言ってましたけど、1人じゃあ危ないので、送ってあげました。
(創の母)そうでしたが、ありがとうございました。私の家庭は、どっちも共働きなので、創を1人にすることが多いのです。
(竜馬の母)そうですか。頑張って下さいね!
(創の母)何かありがとうございます。
お互い頑張りましょう。
(竜馬の母)はい。これで失礼します。
(創の母)また。
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3年後…
卒園式の日
竜馬の母が亡くなった。
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