N視点
俺は泣きじゃくる莉犬くんを抱きリビングのソファへ連れて行った
N「俺と向かいあわせで座ってくれる?」
R「嫌だ…離れたくない…ポロポロ」
不安なのだろう、手が痛いだろうに抱きついてきた
N「そっか、じゃあ俺の膝の上」
N「それなら大丈夫?」
R「…うん、分かった」
莉犬くんは泣きながらも頷いてくれた
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R視点
N「俺と向かいあわせで座ってくれる?」
なーくんが抱きながら聞いてくる
R「離れたくない…ポロポロ」
俺は離れたくなかった…来てくれたのに帰っちゃうんじゃないか、その不安が大きくて…
N「そっか、じゃあ俺の膝の上」
N「それなら大丈夫?」
R「…うん、分かった」
また、我儘を言ってしまった…
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N視点
血が止まってないからまずは圧迫して…
傷が深いから消毒して…薬を塗ったガーゼを乗せて包帯で固定して……
N「痛くない?包帯きつくない?」
向かい合わせに変え頭を撫でながらそう聞く
R「…ポロポロポロポロ」
言葉は無くとも頷いてくれた
それだけで充分だ
N「今日何があったの?」
優しく…優しく…落ち着かせながら聞く
最も…ある程度の予想は付いているけど…
R「…ポロポロポロポロ」
莉犬くんは泣きじゃくるばかり
N「また昔の夢見ちゃった?」
莉犬くんがこうなる時はいつも過去の夢を見た時…
R「ピクッ…ポロポロ」
驚いたように体をピクつかせる莉犬くん
N「当たり、かな?」
N「大丈夫…大丈夫だよ…」
N「怖かったね…ヨシヨシ」
ひたすら大丈夫と言い聞かせる
莉犬くん曰く俺の大丈夫は安心する、らしい
R「グスッヒック…ごめんなさい」
喋り出したら少し落ち着いた証
N「大丈夫、誰も怒らないよ」
R「なーくん…仕事は…?」
少し不安そうに声を震わせ聞いてくる
N「休んじゃったw」
N「だから今日はどこにも行かないよ」
優しく、離れないよと安心させる
N「莉犬くん、話があるんだ」
不安にさせないように声を明るくして俺はそう言った
R「話…?」
声を震わせながらも答えてくれた
N「俺と同棲しない?」
R「同ッ棲…?」
莉犬くんは少し混乱しているようだった
俺はゆっくりと話した
N「俺は莉犬の事一生守り続けたい
それに一緒に暮らしたら夢見ても安心させられる」
莉犬くんの頭を撫でながら…
R「…ポロポロポロポロ」
R「ありがとう…ポロポロ」
俺には分かる、嬉し涙だって事が…