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テラーノベル(Teller Novel)
何でもお見通し

何でもお見通し

「何でもお見通し」のメインビジュアル

3

第3話

♥

287

2022年01月17日

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1話2話と話続いてません!

ななもりーぬの「何でもお見通し」は完結です!

ここからはななるぅです!

地雷さん苦手さん回れ右です!

ではすたーと!














R視点









空がだんだん暗くなる








僕の心も合わせたように暗くなっていく










R「何なんだろう、この不安」

分からないから更に不安になる











ほぼ無意識のうちに取り出すカッター








カチカチッ








銀色の刃がキラリと光る










手首に当てグッと力を込める









赤い血が粒となって溢れ流れる









R「血…綺麗だなぁ」

血が流れる度僕の不安も流れていくみたいで辞められない









R「なーくんッ…会えないかなぁ…」

今日は会える日ではないのに会いたいと名前を呼ぶ











┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

N視点








暗くなる外を背景に俺はカタカタとPCに向かう










N「るぅちゃん、大丈夫かなぁ」

一抹の不安を抱えながら仕事を続ける












なーくんッ…

微かに俺の名前を呼ぶ声が聞こえた気がした










るぅちゃんはここにはいない。

おそらく空耳だろう。









でも…嫌な予感がした

N「ドクッドクッ」

心臓の鼓動が速くなる、それと同時に不安がどんどん大きくなっていく











N「すみません、お先に失礼します」

そう上司に告げ会社を後にする













いつもは電車で帰るが時間を待っていられない

とにかく早く家に行かなきゃ、心臓の鼓動が僕の気持ちを早く早くと急かす













N「〜〜〜〜〜までお願いします」

タクシーを捕まえ住所を告げる










R視点









R「なーくんッ…ポロッ」

手首を切っても所詮は一時しのぎ

またすぐに不安が溢れ、思わず涙が零れる












R「なーくんッ…ポロポロ」

会えない、そう分かっているのについ名前を呼んでしまう












るぅちゃん、大丈夫だよ

そう声が聞こえた気がして…振り向いた









R「なぁッ…くんッ…?」

目の前がぼやけて良く見えない

でも確かに、なーくんの声だった

優しく、包み込んでくれそうな落ち着く声













N視点









合鍵を使って家に入る

居るとしたら寝室…









カチャッ

微かな音を立てて扉が開く









R「なーくんッ…ポロポロ」

カッターを持ち手首を血だらけにして泣きながら俺の名前を呼ぶるぅちゃんの姿。

窓の外を眺めながら……











N「るぅちゃん、大丈夫だよ」

俺は優しくそう声をかける










R「なぁッ…くん…?」

大きく見開いた目には大粒の涙が浮かんでいる










N「大丈夫、大丈夫だよ」

そう言いながらギュッと抱きしめた

震えるるぅちゃんの細い体を…













R視点








なーくんはギュッと抱きしめてくれた

N「大丈夫、大丈夫だよ」

そう言いながら…

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