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蒼汰「おはよー…ど、どうしたの?」
皆が驚きの目で見てくる
やはり朝ニュースで見た通りどこがが伸びている
???「おーはよ!!」
蒼汰「うわっびっくりした…」
教室のドアで固まっていると後ろから親友の悠斗がいた
悠斗は膝から足首までが異様に長かった
悠斗「教室はいんねーの?」
蒼汰「あ…あぁ、今から入るところだったけ ど悠斗が驚かすから」
悠斗「わりわり!早く席に着かねーと、もー
すぐ担任が来ちまうぞ 」
僕たちは席につき、すぐに担任が教室に入ってきた
担任「みんなおはよ、じゃあ出席をとぞー」
先生は腕が長かった、肩から肘が異様に長い
出席の確認をしている間、生徒たちはずっとお喋りをしていた
昨日の雨に打たれてどこが変わったかを話しているのだ
担任「おーい、みんな聞けよー」
担任「昨日の雨に打たれてどこが変わったの
は分かるがそんなにはしゃぐな、この
国のお偉いさんも言ってただろ
『臨機応変に』ってな」
そう担任が言った途端生徒たちは大人しくなった
いつもなら言うことを聞かないのに
昼休み
悠斗「しゃー!昼だー!!蒼汰、購買行こう
ぜ!」
蒼汰「おう!行こうぜ!」
購買に着く間も沢山の人達に見られていた
みんなどうしたんだろう…
購買
悠斗「うわー、みんな色んなとこ伸びてるか
ら本物の争奪戦になってる」
悠斗は笑いながら言っていた
いつもならみんな並んで買っていたのに、今は列なんてなく自分の体が伸びた部分を活かして買っていた、いや、奪い合っていた
足の長い悠斗は僕の分まで買ってくれた
でも他の生徒と同じ、奪うような形で
屋上
悠斗「そーいえばお前、変化ないよな」
蒼汰「え?」
悠斗「え?だってお前、どこも変化ねーじゃ
ん」
言われてみればどこにも変化がない
それにみんなはもうこの変化に慣れきっていいるように見える
悠斗「…おい、大丈夫か?」
蒼汰「あ、あぁ少し考え事してて…」
悠斗「指も普通だし、足も腕も普通だし…」
蒼汰「…なぁ、僕以外に変化がないやつ見
たか?」
悠斗「いや、見なかったな、だからお前注目
されてたんじゃねーの?」
蒼汰「たしかに…1人だけ何も無いのは目立
つか…」
悠斗「蒼汰がモテ期になったのかと思ってビ
ビったわ」
蒼汰「モテ期だったらよかったのになー」
悠斗「まぁでも『臨機応変に』だからさ!」
蒼汰は驚いた
悠斗は周りも呆れるほどの気分屋だ…
臨機応変なんて自ら言うのはおかしい
悠斗「蒼汰?本当に大丈夫か?」
蒼汰「え、あ、あぁ大丈夫だ」
僕は顔を上げで言った
あれ、悠斗の顔にホクロなんてあったか…?
そういえばみんな、同じような所にホクロがあった気が…