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◻︎knkz
◻︎kz 熱
◻︎前編
1、体調不良
「」kz 『』kn
S.kz
「…あ”ー、なんかだりぃ…、」
冬の日、窓から差し込む光で目を覚ました。
普段とは違う体温に違和感を感じて、
重い体を無理矢理起こす。
「ねんむ…何時いま、」
「っは、!?やべミスった収録だわ、!!」
本来集合する時間を30分ほど遅れて起床
日常だがやはりマネージャーからは鬼電が、
叶からは《遅刻だよ》だの《寝坊だね》だの
連絡が大量に来ている。
知ってるっつの、と心の中で悪態をつきながら
最低限の支度を済ませ、足早に家を出る。
足がふらつく気もするが、気のせいな気もする。きっと気のせいだ。
(とりあえずがちで急ぐ、ッ!)
『あーーやっと来たくずはぁー、、』
「っは、はぁ、ッ、わり、寝坊した、」
『知ってるーー、ほら早くしてぇ?巻けば
巻くほど嬉しいんだから収録は』
マネージャーにこっぴどく叱られながら
改めて今日のくろなん収録の説明を受ける。
半分くらい全力ダッシュからの疲労とか
頭回んないなとかで聞けてねぇけど。
{はい5秒前ー、よーん、さーん、、}
『最近頭使うことありましたか葛葉さん』
「頭使うことぉ〜?えーーねえなぁ、、
お前は?」
『僕ね謎解きにハマってていま』
「クソ頭使うやつ」
『だから割と頭使ってるけど前より捻くれて
そう僕』
「捻くれかなーえ」
『てことで、くろのわーるが』
「なんかやる」
『くろのわ謎解きクイズ王決定せぇん』
「謎解きかぁ俺割と得意よ?謎解き」
『対決だからね、今日はガチでいく』
なんとなくだが重い気のする頭を手で支え、
謎解きというくそほど頭を使うゲームが
今回の企画であることに運の悪さを感じる。
叶はガチだし。
「いつもはガチじゃないみたいに…」
『いやー勝たせてあげてるんだよ?』
「手加減いらねぇ笑」
『“これからいくつかお題が出されます、
相手よりも早く謎を解いて、総得点が
高かった人の勝ちです”!はーい』
「俺勝っちゃうから泣くなよぉー?」
『いいよ僕が勝つからぁ』
『っしゃ!』
「うわーー俺も合ってたってそれぇ、」
『反応速度が遅いのだよ葛葉くん』
「うぜーーww 」
(…ぁー、体だりぃ、てかあちぃ…)
「てか暑くね、暖房強いんじゃね」
『えまじ?僕は普通だけど』
『てかくずは割と顔赤い、大丈夫?』
(あちぃしだりぃし、なんかよくわかんね、)
( 目の前クラクラして、)
「ぁあ、大丈夫だとおも、…ッ、」
( 、やべ、真っ暗なって…)
『ッ、くずは、?!!』
あー、これだめなやつ
視界も聴覚も段々フェードアウトしていく。
スタッフが慌てて介抱の準備してるのとか、
マネージャーが誰かに電話してるのとか、
叶が俺を呼ぶ声とか。
S.kn
『これは割と簡単じゃない?僕わかった』
そう言いつつボタンを押す。
「、煽りかよお前早えんだよくっそ…」
『いや普通に簡単、、』
「簡単だけど早えのボタン押すの…」
煽ったつもりなかったんだけどな。
そういえば今日の葛葉は少しふわふわしている。言葉もいつもより棘がないし、覇気もない。
相棒の様子に違和感を感じながらも
謎解きの正解を答える。
『っしゃ!』
「うわーー俺も合ってたってそれぇ、」
『反応速度が遅いのだよ葛葉くん』
「うぜーーww 」
「てか暑くね、暖房強いんじゃね」
『えまじ?僕は普通だけど』
感じた違和感はやはり勘違いではなさそうだ。
体調が悪いのなら無理をしないでほしい、そう思い葛葉の顔を覗く。
『てかくずは割と顔赤い、大丈夫?』
大丈夫とかいうのだろうこいつは。
遅刻はするくせに迷惑はかけたくないと、
体調不良でもいつも平然を保とうとする。
辛そうだから倒れたりする前に家に送りたい。
「ぁあ、大丈夫だとおも、…ッ、」
『ッ、くずは、?!!』
(言わんこっちゃない、!)
『くずはっ、!くずは!!ほんとにいつも
無理しないでって言ってるのに、ッ!』
倒れかけた葛葉の頭を打ち付けないように
腕で守りなんとか支えた。
マネージャーに救急車を呼んでもらい、
その間に葛葉を休憩室に連れていく。
(…かる、!ちゃんと食べてないでしょ、)
{叶さん、!救急車きました!}
『ぁ、了解です今行きます、!』
S.kz
ピッ……ピッ……
「ぅん”、ッ、なんだ、?」
聞き慣れない機械音で目が覚める。
腕にはこれまた見慣れない細い管のようなものを繋がれている。
(病院か、?)
「、ぁにこれ、、」
『くずは!!』
寝ているベッドの横から大きな声が聞こえて
思わず肩をびく、と揺らす。
「びッ…くりするだろおまぇ、!」
『だってそりゃ、!一日中目覚さないのは
心配するでしょ…ッ!』
「…いちんち寝てたのおれ」
吸血鬼の体の強さを過信していたのかもしれない、今まで倒れるまでは行かなかったから叶に心配かけちまった。
叶の目の下には一日寝てないのであろうくまが
くっきりとでていた。
「寝てねえの、叶」
『寝れるわけ…はぁぁほんとよかった、』
「…ごめん」
余計な心配はかけないように気を付けていた。
お人好しすぎるからこいつには特に。
気を付けていたのに迷惑をかけたこと、
心配をさせたこと、病院へ運ばせたこと、
全てが申し訳なくなり、頭がパンクしそうで
涙が出る
S.kn
「…ごめん」
何に謝ってるのかわからないけれど、
怒りたいことはたくさんある。
ちゃんと食べろだの体調悪かったらすぐ言えだの。
『えまっ、てなんで泣いてるの』
泣かせるようなことはしていないつもりだが
もしかしたら口に出ていたかもしれない、と
そんなことを考えながら葛葉の頭を撫でる。
「…ッおれぇ、心配かけちまった、」
「迷惑かけねえようにって、思って、」
「でも倒れちまって、ッ…ぅ、」
「ごめん、なさ、ッ…ぁ」
そんなことで怒らないのに。
むしろ頼らなきゃいけないのにそういう時は。
撫でる手を止めて、
頬を掴み顔をこちらに向けさせる。
「ッう、?」
『あのね葛葉。お前は頼らなさすぎ』
『そんなことで怒ったりすると思う?
迷惑だと感じると思う?』
『体調が悪かったらすぐ言うの
心配くらいさせてよ、いい?』
予想外の言葉が返ってきたのだろうか
ぽかんとした表情をして、すぐ大粒の涙が
綺麗な目から溢れてきた。
「ごめんかなえ、…ありがと、ぉ、」
『ん。』
赤子のように泣く葛葉の顔を胸に抱くようにして、それから落ち着くまで頭を撫でた。
医者からは軽度の栄養失調、睡眠不足によるストレスと言われた。
栄養失調になるくらい偏った食事をしていたと考えると、いや、考えられない、したことないし。
(…これはちょっと躾が必要かなぁ)
一日続けていた点滴により体調も回復し、
葛葉が起きてから少ししたときにはもう退院許可が降りていた。
『…くずは?』
「なにかなえ」
『栄養失調になるくらいの食事ってなに?
あまりにも食べなさすぎ』
「だ、ってそれは」
「…血ぃ足りてなくて食欲湧かねえの」
『でも食べないのはダメだよ、
僕怒ってるからね』
タクシーを使い、葛葉の家に着いた。
もちろん冷蔵庫には水とゼリーくらいしかない
少し洗濯物も溜まっている。
『…頼れって、、』
「ん…ごめん」
『とりあえず寝てて、まだだるいでしょ体。
掃除しとくから』
「わりぃ、」
飲みかけのペットボトルやゴミ箱に入りきらなかったお菓子の袋を片付けて、
葛葉へのお仕置きを考える。
焦らしか、それともその逆か。
とりあえず悪いことをしたってわからせたい。
『ごめんねくーちゃん、でも
悪いのはそっちだからね』
▷▶︎▷♡10
次回Rあり
初投稿伸びたい、、!(切実なお願い)
コメント
1件
うわ、これ……めっちゃ好きなやつだわ。体調不良隠して無理する葛葉と、それを見抜いて心配する叶の空気感がもう、じわじわ来る。倒れた後の「ごめん」連発するところと、叶の「頼らなさすぎ」って台詞が刺さった。最後の「悪いのはそっちだからね」も含めて、二人の距離感が絶妙で続きが気になる🔥
あすちゃそ
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