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【元能力者】黒小場じゃんね
【備考】
自身の能力、罪を他人に擦り付ける能力
《くろおばあないと》を
ロカ先生によって破壊され無能力者に
なったカス。
能力を壊したロカ先生を酷く恨ん
でいる。
【以下、細菌達の記録】
《放課後、生徒指導室にて》
「….まず始めに、じゃんね君。君の肩に
仕込んでいるビリビリする玩具は先生に
バレています。」
はぁ….、と溜め息を吐きながらロカ先生は
黒小場じゃんねに言った。
ぐぬぬ…..、と黒小場じゃんねは歯噛みをした。
(それにしても、心を完全にへし折ったのにも関わらず一週間も経たずに私に挑んでくるなんて大した胆力ね。何故この子はその胆力をこんなしょうもないことにしか活かせないのかしら?)
ロカ先生は呆れていた。ロカは長いこと教師として様々な生徒に関わってきた。
その生徒達の中には、じゃんねのようにその強い精神力と優れた能力を ほんっとうにしょうもないことにしか使えないどうしようもない馬鹿達がいた。
「………僕の能力をッ….《くろおばあないと》を….!!返すじゃんねぇッッッ!!!!!!」
そう叫んで黒小場はロカ先生を睨んだ。
「それは無理な相談ね。私は能力を壊すことはできても元に戻すことはできないもの。
それに『他人に罪をなすりつける』能力なんて、何に悪用されるか分からないもの。
じゃんね君、どうやら君には教育が足りないようね。」
ロカ先生はあえてビリビリする玩具のついた
じゃんねの肩に手を添えた。その電圧は10万ボルト、スタンガンに近い電圧だった。
しかし、電流が流れても怯まず、ロカ先生は
言った。
「《エンプレス•ディスコ》。」
ロカ先生はじゃんねの心を再びへし折った。
「がっ…….!!!?……..ああッ…….。」
じゃんねは再び蹲った。恐怖と絶望で身体を
震わせた。
「今回はこのぐらいで勘弁してあげる。
あなたが反省するまで、何度でも、何度でも、何度でも何度でも何度でも
《エンプレス•ディスコ》で心をへし折るわ。
……….今日はもう 帰りなさい。」
「..ッ!!…….ぐぅぅうう!!!ックソッ!!!!!!」
そう言ってじゃんねはほうほうの体で
生徒指導室から出ていった。
《放課後、通学路にて》
ふらふらとした足取りで黒小場じゃんねは
通学路を歩いた。彼の心にあるのは心を完全にへし折られたことによる絶望、疲労感、
根元的恐怖……そしてそれを上回る復讐心
だった。
(ロカ…….タランティーナァァァァ!!!!!!!!
あの女だけは絶対に許さないじゃんねぇ!!!!!)
彼にとって能力とは玩具だった。彼は目の前でお気に入りの玩具やゲームを
グシャグシャに粉砕された子供のように
怒りに震えていた。
(怖いとか…….勝てないとか…….関係ない
じゃんねぇ…..!!!必ずギャフンと言わせてやるじゃんねぇ……!!!)
ふらつく足取りでじゃんねは自分のスマホを
取り出しSNSを開いた。
彼のX(旧Twitter)のアカウントの一つに
《クローバー同盟~体罰教師ロカを許すな~》というアカウントがあった。
悪知恵のきく彼には作戦があった。
(能力を壊された能力者は僕だけじゃないじゃんねぇ!!!ロカの圧政に苦しめられてる生徒は 僕だけじゃなぁいじゃんねぇ!!!!見てろぉぉ ロカ•タランティーナァァァァ!!!!次の体育祭までに仲間を集め、武器を集め!!!!
必ずお前を
悪鬼退治で
ぶちのめしてやるじゃんねぇぇぇぇぇ!!!!!!!)
彼の心は折れていたし能力は使えないはずだった。しかし彼のどす黒い復讐心は、彼の折れた心を無理やり奮い立たせ、折れた者達の
心に伝播していく。そして、彼は後に
《CROW OVER NIGHT》と呼ばれる
米津高校の歴史に名を残すほどの
大事件を巻き起こす立役者となるのであった。
(最後まで読んでくださりありがとうございます。)