💙翔太side
💙俺、お前の家にお前が男と入ってくとこ見たんだけど。腕組んでたよな?
🖤それは……
めめは明らかに動揺している。
俺はものすごく怒っていた。
頭に血が上りすぎて、眩暈がするくらいだ。
俺を好きだと言っておきながら、他の男とそういうことをしている。
そんなの絶対許されないと思った。
🖤もし
💙もし、なんだよ?
🖤もし、しょっぴーが俺と付き合ってくれるのならもう誰とも寝ない
💙は?意味わかんねえ
🖤俺のこと、好きになってくれるの?
💙なるわけ……
言いかけて、俺はめめが泣いてるのに気づいた。
こんな時に泣くなんて卑怯だと思った。
断るだけ。
あとはこいつに最後通告を突きつけるだけ。
わかっているのに言葉が出てこない。
どうしてもめめが傷つくのは嫌だと思ってしまう自分がいる。
仲が良かった頃の記憶が蘇る。
俺はめめが好きで、めめを信用していて、いつもめめはそばにいてくれて。
めめを悲しませたくない。
俺には、やっぱりめめを傷つけることはできない。
🖤しょっぴー?
💙わかんないよ
🖤…………
💙もう、どうしたらいいか、わかんない
気がついたら、俺はめめより泣いていた。
めめが心配しているのを感じるが、触るのは悪いと思っているのだろう、近寄っては来なかった。
もうこれ以上話せることはないと思って、俺は部屋を出た。
廊下で待っていたらしい阿部ちゃんに会う。
💚翔太、話できた?
俺は首を振って、阿部ちゃんの胸で泣いた。
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