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15 - しょっぴーと話したい

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2025年03月05日

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🖤蓮side




話し合いは物別れに終わったが、お互いに無視することはやめるよう岩本くんに命令された。


俺たちは表面上、元通りになった。

時間をかけて、やがてしょっぴーとまた軽い冗談くらいは言い合えるようになり、ラウールも少しは安心してくれたようだ。



しょっぴーは何か相談事があると、俺ではなく阿部ちゃんに話しているようだった。


近頃二人でよくいるところを見掛ける。

寂しいけど、自分で蒔いた種なので仕方がない。

そう思っていたら、ある日、阿部ちゃんから電話がかかって来た。



💚めめ、今からちょっと出て来れない?


🖤構わないけど、どうかした?


💚うん。ちょっと



聞いても阿部ちゃんは濁すだけで肝心なことを答えない。

俺は指定されたカフェに向かった。








奥まった席に阿部ちゃんがいた。

テーブルの上の参考書とノートを閉じる。

相変わらず努力家なんだなと感心していたら、阿部ちゃんがいきなり本題に入った。



💚翔太のことなんだけど


🖤………


💚悪いけど、全部聞いた


🖤そう…


💚めめは、翔太のこと、もういいんだよね?


🖤もういいってなに?


💚もう付き合いたいとかそういうのは


🖤付き合いたい


💚………


🖤好き、愛してる、絶対に諦めない


💚めめ……



阿部ちゃんは困ったようにため息を吐き、頷いた。



こうしてしょっぴーの心が離れてからも、俺はずっとしょっぴーのことを忘れることはなかった。


どんなに寂しい夜も、一人で耐えた。

しょっぴーの涙を見たから。

もう、他の男と寝たりなんかしない。

遅すぎた気づきだったけど、もし許してくれる可能性があるのなら、俺はもうしょっぴーだけでいい。



💚翔太が近くにいるんだけど、会う?


🖤会いたい



俺は考える間もなく、答えた。

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