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どうしよう。眠れない。
家に帰ってきて、お風呂にも入って、歯磨きも終わってベッドに入ったのに全然寝られそうにない。
試しに、羊を数えてみた。
一匹、二匹、三匹とまでは順調だったのに次に現れたのは宏忠さんだった。
しかも可愛い羊たちは一生懸命、柵を飛び越えていたのに対して、余裕な顔して軽々と跨いで行った。
「！？……なんで、出てくるの！？私は、怒ってるんだからー！！」
掴んだものを力任せに投げた結果、脱いでそのままにしてあったワンピースが部屋の隅に飛んで、壁に当たり、落ちた。
慌てて拾い上げ、眺めているとさっき見た光景が蘇る。
（……綺麗な人だったな）
あの人が宏忠さんのお嫁さんになるんだろうか。
そうなったら、私はここを出て行かないといけないんだろうな……。
「……いや、だなぁ」
ピンポーン
「……ッ……！！」
響いた音にビクリと身体が反応する。
光るモニター＊＊＊＊＊＊＊
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