腕の中に温もりを感じて目を覚ます。
見慣れない部屋のカーテンの隙間から太陽の光が差し込んでいて、あのまま眠ってしまったのかとまだ覚醒しない頭で考える。
いつもなら二度寝などしないが、いつのまにか俺の腕の中で心地よさそうに寝息を立てる顔を見ると、もう少し寝てみようかという気持ちになって毛布を引き上げ、掛けてやる。
枕代わりにしていた腕が動いたからか、モゾモゾとしだしたみやはバッと起き上がり開ききらない目で俺を見た。
「おはよう」
まだ寝ぼけているのか、言葉に反応することなく、手探りで何かを探し始めると俺の腕を引っ張り、形を整え、また枕代わりにして寝息を立て始めた。
その姿が可愛いと思うと同時にやっぱり警戒心なんて、ひとカケラもないんだなと思いながら名前を呼んだ。
「みや」
起きて欲しかった。
安心など出来ないくらい警戒して、ちゃんと自分を守って。
眠ってて欲しかった。
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