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「海外旅行」
突然の話にはてなしか浮かばなかった。勇斗が突然海外旅行に行きたいと言い出したのだ
「いいけど、勇斗はどこ行きたいの」
向かいに座る勇斗は手元にある雑誌ペラペラとめくりながら答える
「んーそうだな仁人はどこ行きたい?」
勇斗が行きたい所にすればいいのにと思ったがきっと勇斗なりの優しさなんだろうなと少し心が温まった
「俺?うーんあっハワイとかは?俺もう1回行きたいんだよね」
勇斗には言っていなかったが俺は何度か海外旅行は経験がある。意外でしょ?案の定勇斗は俺が経験した事ないと思っていたのか目を丸くして驚いていた
「え?仁人ハワイ行ったことあんの」
「2年前に幼馴染と行ったの。すげー楽しかったから勇斗とも行きたいなーって」
この話に興味を持ってくれると思っていた俺は反応がありえないほど薄い勇斗を見て少し疑問に思ったが話は続ける。
「その友達さホテル行った時絶対風呂一緒に入ってくんのよ。で、そのまま俺は水かけられまくり。でねそのホテルベッドが1個しかなかったわけ。一緒に寝るぞ!って抱き枕にされてたなぁ」
すると勇斗が今まで見たことのないほどの鋭い目でこちらを見ていた右手に添えてある雑誌は強く握りすぎてぐちゃぐちゃになっている
「え?なに、ハワイ嫌だった?」俺は純粋すぎたのかもしれない。先程の話で勇斗を嫉妬させてしまったみたいだ
「お風呂一緒に入った後抱き枕にされたんだ。それがハワイでの思い出?」
「いやっ、それだけじゃないよ、、」勇斗は俺の手首を痕がついてしまいそうなほど強く握ってきた「痛っ、離してよ」
勇斗はずっと手首を握ったまま。顔には出ていないが相当怒っているんだろうなという事は流石の俺でもわかる。もはや海外旅行の話どころではなさそうだ
「俺と付き合ってるのに今その話するんだ。嫉妬させたいの?しかもそれをずーっと隠してたなんてね仁人は意地悪だね。」
「いや、、ちがっ、」勇斗に掴まれている指先が震える。ここは楽屋だ。こんな所を見せる訳にはいかない
「あの後で話そ?な?その話をしちゃった事は謝るから。」すると勇斗は手首を離し、俺の隣に座って来る。そのまま腰に手を回されて俺は動けない状態に陥る。すると勇斗が俺の耳元で
「今日俺の家来いよ。明日仕事行けなくなっちゃうくらい愛してあげる。」
俺は素直に頷く事しか出来なかった。