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すまない先生が保健室に向かってから数時間後。自習をしつつ、生徒は話し合っていた。
「すまない先生、大丈夫かな?」
そう銀さんの言葉に、生徒達は話し始めた。
「そうですね・・・あとで風邪薬を作っていきましょう」
「ブラック、ちゃんと“風邪薬”を作れよ???」
「私がちゃんと作らなかったことがあるとでも???」
『あっただろ』
「心外です」
一同同時にツッコミを入れられたブラックは頬を膨らます(といっても、仮面で隠れてるので膨れてる頬は見えないが)
「・・・なぁ、ブラック。すまない先生の“体質”を治すことは出来ねぇのか?」
そのレッドの疑問に、ブラックは答えた。
「・・・“無理ですね”」
その答えに。皆驚いたように目を丸くした。
「・・・あの“体質”・・・“英雄の素質”というものは“生まれつき”のもの。それをどうにかするというのは、恐らく難しいでしょう」
そうブラックは答えた。その答えに、皆無言でいると、
ガッシャンッ
突然、窓が割れた。
生徒達は、その窓の方へと目を向けた。
そこには、
──“すまない先生”が立っていた。
「・・・すまない先生?」
だが、すまない先生の瞳は快晴のような瞳ではなく・・・“血のような赤色”だった。
そのすまない先生らしい人は、生徒達に目を向け、
ニヤリと笑った。