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コメント
2件
どうしちゃったんですか皆…! 第1話に出てきた血色の目をした”すまない先生”がやったんですかね…あの先生は誰なんでしょう?別世界から来た先生とか?…まだ分からない…… ものすごく面白いです!!ソーダ飴さんの小説を見習いたいです!!
ガッシャンッ
ふと、窓ガラスが割れる音がした。すまない先生はゆるゆると目を開けた。
「・・・な、に?今の・・・音」
と、すまない先生は動けない身体に鞭をふるい、立ち上がる。
壁に伝いながら、すまない先生は、生徒の元へと向かった。
✵✵✵✵✵
すまない先生は教室へと向かった。教室の窓が割れ、その場には、ブラック達が棒立ちしていた。
「!ブラック!」
と、すまない先生はいつもの通りにブラック達に近寄ろうとする。“だが”
「ッ!!“来るな!!”」
突然ブラックに大声でそう叫ばれた。それにすまない先生は目を丸くした。
「・・・ぶ、ブラック?僕だよ?すまないだよ?」
そうすまない先生は言うが、
「・・・嫌だ、来るな!!」
と、ブラックは震える手でレールガンを向ける。それに目を丸くする。
「・・・ブラッ、ク?」
すると、他の生徒達を見た。だが
「・・・」
皆、まるで恨みを持つような瞳ですまない先生を見た。すまない先生は、その瞳を見たことがある。ヤマタノオロチの生贄にされた時。自分の力を見て、怯える村人と、同じ瞳だ。
「・・・みん、な?・・・なんで、そんな、目で・・・」
すまない先生は震える声を吐き出すようにすると、
ドンッ
突然バナナに撃たれた。すまない先生は撃たれた箇所を抑える。そこからは、血が溢れていた。
「・・・ゔっ!!」
痛みに唸ると、バナナは銃口をすまない先生の額に押し付けた。
そして、恨みを持った瞳で、すまない先生を睨む。
「・・・お前のせいで、“バナナ王国は滅び、りんご姫は行方知らずになった!!”“お前のせいだ!!”」
(・・・ぇ?・・・どういう・・・)
すまない先生は困惑していると、
「ふふ、滑稽やなぁ?“オリジナル”」
ふと、声が聞こえ、顔を上げた。ブラック達の背後に、“同じ顔が立っていた”
「・・・“僕”?」
思わずそうこぼす。すまない先生そっくりな顔の彼は、すまない先生がしないような怪しい笑顔で、ニコッと微笑んだ。
「ッ!!まさか!!お前がなにかしたのか!?」
そうすまない先生は同じ顔のすまないにかみつく。同じ顔のすまない先生はただただ怪しく笑うだけ。すると、
「・・・“バナナ王国を滅ぼしたことに、言い訳もしないのか?・・・もういい”」
と、バナナは引き金に指をかけた。