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【嘘つき】
kunひま
静かな朝。
今日も、”大切な人”への連絡を返す
「kunさん?どうしたんすか?」
連絡の内容は「今いい?」という少しの言葉。今日もYouTubeの話だろう。そう思いながらも返事をした。
でも、今日は違った
「「今日家行っていい?」」
「え、まぁいいっすけど」
kunさんが家に来るらしい。
まぁ、これもいつもの事だからなんとも思わずに返事をした。
「「じゃ、今から向かうね」」
「はーい」
数時間後
ピンポーン
「「俺〜」」
インターホンと共に聞きなれた声が響く。
俺は急いでベッドから降りて玄関の方へと進む。
「kunさんー?今開けますー」
ガチャ。という音が部屋中に鳴った。
その後すぐに、見慣れた顔。そう、kunさんの顔が目に入った
「「もー、開けるの遅い。」」
「さーせん。」
「「中入っていい?」」
「どーぞ」
いつものように会話を交わした。
kunさんが俺の横を通った時、すぐにお馴染みの匂いがして、美しい横顔が目に映った。
「「俺さ、kun辞めようと思うんだよね」」
「え、何言ってるんすか…?」
俺には意味がわからなかった。
でも、kunさんはすぐに俺の疑問に答えてくれた。そして、こう答えた。
「「だから、動画作るの辞めようと思ってる」」
「「それの報告に来た。」」
いつもの冗談かと一瞬思ったが、真剣そうに低いトーンで話し続けるkunさんが目の前にいて、嘘だとは全く思えなかった。
でも、嘘じゃなかったら…
俺はkunさんと一緒にいる理由もなくなるし、俺は社会人として生きていける未来が見えない。
kunさんが動画投稿をやめたら、参加勢の多くの人達は生きる希望が無くなるだろう。
「じゃあ、もう…?」
「「ああ、お前ともお別れだ」」
終わった。
そう、俺はすぐに思ってしまった。
だって、だって、ずっと前から片思いしてきた相手と会えなくなるなんて…。
「嘘つき」
俺は、考える間もなくそう言った。
「「え?」」
そりゃあ、kunさんは困惑するだろう。
だって、突然嘘つきにされてるんだし、当たり前だ。
でも、少し前に、こう約束したんだ。
“永遠に一緒”と。
「嘘つき!!」
「「ちょ、ひまじん!待てよ!」」
咄嗟に家から出て、街の中を走った。
それは、親に怒られて家から出てきたかのような子供と同じような行動。
でも、俺には考えるほど冷静にはなれなかった。
しばらくして、
「「ひまじん…?」」
「kunさん、?なんで…」
俺の目には、長年片思いをしてきた相手がいた。
でも、もう俺はこの人の隣にいる理由なんて無くなった。
だから、最後くらいは気持ちを伝えよう。そう思った。
「俺、kunさんの事が大好きなんすよ、」
「でも、もう隣に居る理由なんて…ないっすよね、?」
「「違う、違う!!」」
俺は、kunさんの言葉にびっくりした。
何故”違う”と言ったのだろう、俺にはさっぱり分からなかった
その時、kunさんは言った。
「「俺も、ひまじんが大好きだよ…。」」
「「だから、俺みたいな人の近くには居ないで欲しかったんだ、」」
「え、?」
立場的には、俺の方が社会にも向いてないし下だろう。
でも、kunさんは俺の心配をして
“会えない”と言っていたのだ。
「kunさん…」
「俺、まだ…まだ隣にいていいっすか、?」
「「…ひまじんがいいなら、」」
そして、長年片思いしてきた相手…
いや、両思い。だった相手と
永遠に、永遠に…。
「kunさん、大好きっすよ。」
あずき_29
えいと@1ヶ月間妹書いてます
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コメント
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…推しカプさいこう…