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そんな日々を送って、10ヶ月が経とうとしていた。
「「 きゃー!!! 」」
クラスメイトが叫ぶ。本当に煩わしいノイズ音だ。
でも…、そいつらの視線が向く方向を見たら、血の気が引いた。
教室のベランダ。
そのフェンスに…足をかけ飛び降りようとする橙の、姿…。
俺は急いでベランダに走る。
この教室は3階、当たりどころが悪ければ…タヒぬ。
桃「おい、やめろ橙!!!!」
橙「桃ちゃん…っ、俺、もう耐えれへんわ…。」
踏切に飛び出そうとしていたあの橙と、同じ表情をしていた。
桃「やめっ…!」
俺が手を掴もうとした瞬間、お前は飛び降りた。
まだ蝉も鳴かない7月序盤の雲1つない青空。
クラスメイト達の悲鳴がその静寂を切り裂いた。
_次回へと。_