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「仁人、いい?」
余裕のなさそうな声で、でもちゃんと聞いてくれる。
腰を掴まれ、俺のそこに熱いものがあてがわれた状態で、うんと頷くのが精一杯だった。
「…あ、あぁっ」
薄いゴムに包まれたそれが、ゆっくりと中に入ってくる。指とは違う質量と熱に、体をこじ開けられていく感覚はいつまで経っても慣れない。
「ぅああ……っ、んん、あっ」
勇斗が俺の中でどくどくと脈打っているのがわかる。
「っはぁ、すげぇ、いい、おまえの中…」
掠れた声で感じ入るように顔を顰める勇斗を見上げた瞬間、彼を迎え入れたその場所がきゅんと震えた。
あ、やばい、かも。
まだ勇斗は動いていないのに、快感とも言えないなにかが、さざなみのように身体中にひろがっていく。
思わず背に腕を回してしがみつくと、さらに奥に勇斗を感じて、もっともっとと締め付けてしまう。
「んっ、じんと、締めすぎ……っ」
「っごめ、ぎゅーってしちゃ…」
自分の体がもうどうなっているのかよくわからない。
ふわふわとしたゆるやかな気持ちよさに溶かされながら、決定的な刺激がなくてじれったい。
「っはやと、もう……」
「動くね。」
「ひうっ…!」
腰を掴まれ、一度引き抜かれた直後、すさまじい快楽に襲われた。息をつく暇もなく、勇斗が律動を始める。
「あ、あっ、あっ……やぁ、やっ」
全身がびくびくと震え、声が出る。なんだっけ、いやじゃなくて、えっと、
「んぁっ…んっ…あっ…!いい、すき、すき、はやと…」
「じんと…っはあ、かわい…」
与えられる刺激を素直に甘受しながら声に出していると、どんどん体の力も抜けて、体を揺すられるその動きに合わせて、涙が溢れてきた。
真剣な顔で俺を見ていた勇斗の顔が近づいてきて、涙を舐めとるように目の横に唇を寄せた。
「仁人、つらくない…?」
そのまま頬に、額に、口にもやさしくキスをされると、また涙が溢れてきて、改めてひとつになっていることを感じると愛おしさがあふれて止まらなかった。
「うん、きもちいい…」
「そっか、よかった」
「勇斗、だいすき」
勇斗の瞳を見つめてそう告げると、一瞬驚いた顔をして、それから優しく微笑んだ。
「知ってる…お前結構わかりやすいから。」
その返事はずるい。そう思ったけれど声にならない。
また中で勇斗の質量が増した気がして、続きをねだるように引き寄せた。
「仁人」
「っひゃっ、急にう、動いちゃっ……ぁ、ぁあ…」
さっきまでだって、もう、気持ちよかったのに。
今度は俺の弱いところを確実にえぐるような動きにぞくぞくと体が震える。
「仁人、逃げんな」
「っにげて、ない、」
反射で嘘を言ってしまったけれど、このまま責められ続けたら、自分がどうなってしまうか分からなくて、怖い。
「ぅあっ、あっ、ぁ、〜〜〜っっ」
ぐり、と思い切り固いものをねじ込まれて、いいところを突かれるとあたまの芯が甘く痺れてもう何も考えられない。
「はや、と」
背中にしがみつく。脚を上げて絡みつくようにすると、またさらに奥へと入る。
「どうしよう、おれ、今日、へん……すっごいきもちいい…」
「うん、気持ちいいね…もっとよくなって。」
そう言われると、途端に許されたように気が緩んでいく。
中が勝手にビクビクと動いているのがわかる。腰の辺りからじんわりとした甘さが広がって、もうイキそうなのに、永遠にこの快楽が続きそうでもあって、怖いのに気持ち良くて、涙が出てくる。
強がりやプライドなんてもうとっくにどこかに飛んでいって、もっともっとと勇斗を求めることしか頭にない。
「っこわい、はやと、はやと、おれおかしくなる……」
しがみついていた手を勇斗に向けるとぎゅっと手を握ってくれた。
「こわくないよ、俺がいるでしょ」
「ん、なんか、ぁ、ずっときもちいい…」
「……っ今日、ほんとすごいね、かわいすぎ…」
貪欲な快楽を求めて腰が勝手に動く。勇斗にこんな姿を見られてるということすら、興奮材料となって、もう何も考えられなくなっていく。
どろどろになった思考で、きもちいい、イキたい、が最高潮になった時、俺を見つめる愛おしそうな視線と、握られた指先から伝わる熱が引き金となって、頭が真っ白になった。
「あぁっ……ん、っ、イキそう、イく、っぁああっ」
「じん、と、俺も……っっ」
甘いのに暴力的なほどの快感のあいだに、身体の奥で勇斗が震える感覚がわかった。
じんと、じんと、と乱れた息づかいの中で何度も名前を呼ばれていたが、返事をすることができずに俺はそのまま意識を手放した。
コメント
4件

素敵です!フォローさせてもらいました🥰

めちゃくちゃいいです!!これからも応援します!
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