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赤桃
夏も終わり秋に移り変わりうとする9月
俺と莉犬の結婚記念日が控えている中、一通のLINE通知はあまりにも冷たく、俺の中に落ちた。
莉犬が不倫。
いやまさか、でも考えれば不審な点はいくつだってあった。何ヶ月も前から仕事と言い帰りは遅かったし、知らない香水の匂いだってした。
「だからって結婚記念日前とかタイミング悪すぎだろ」
当日はもう約束してあるし、今から問い詰めようにも俺の仕事とあいつの仕事じゃ今は時間が合わない。
もういっそのこと黙っておこう。見て見ぬふりさえすればどうにかなる。
9月の某日。
俺の心と反対に雨続きだったとは思えないほど当日は晴れた。
「さとちゃん!!」
嬉しそうな顔で子犬のように駆け寄ってくる俺の旦那の莉犬。
(てかよく考えたら俺人妻じゃん、エロ。毎日莉犬に抱かれてたんだよな、あー、今日抱いてくんねぇかな。)
そう、あんなこと思い出せなくなるくらい無理矢理。他の事なんか考えれなくなるくらい激しく、それこそ子供孕見そうなくらいの勢いで
「…ちゃん、さとちゃん!?」
「ぉ、おう!」
「大丈夫、?」
変なこと考えたせいでまともに莉犬の顔が見れない。
(何考えてんだよ、俺)
「莉犬、早く行こうぜ!」
場の空気を仕切り直すように莉犬の手を引く。
ご飯を食べ、色んなとこを回った後二人で行く宛てもなくそこら辺を並んで歩く。これだけは毎年変わらない。付き合った当初からずっと。
「莉犬、俺のこと好きか?」
「なぁに、急に」
「……結婚記念日だろ」
「愛してるよ」
じゃあ、なんで不倫してんだよ。
喉まで来たが言えるはずもなく言葉に詰まる。
「そうかよ」
冷たく、素っ気ない返事。なんで俺はいつも可愛げのない反応ばっかり。
「相変わらず、冷たーいw」
「でもそこが可愛いし、俺が惚れたとこだね」
「馬鹿じゃねぇの…/」
頬が熱い。今が夜でよかった。
いっつも急に惚気ける。本人が目の前にいるっつーのに。
「素っ気ないくせに、甘えようと頑張ってるとことか、俺から褒められるの待ってるとこ好きだよ」
「な゛ ッ … 、/」
「知ってるよ、全部」
バレてないと思っていたのに図星をつかれたら、居たたまれなくなって逃げ出したくなる。
「俺の事馬鹿みたいに好きじゃねぇかよ」
「当たり前じゃん」
当たり前。当たり前か、
「早く帰るぞ」
「えー、もうちょっとだけ」
「無理、寒い」
「わかったよw」
俺が1番なんてまぁ当たり前だよな。
じゃあ、そこら辺のバカ女共に少しくらい莉犬を取られたって別にいいか。だってどれだけ足掻こうと俺には勝てないんだから。
「莉犬」
「なに、?」
「愛してるぞ」
俺には勝てない。可哀想な奴ら。
ほぼ中盤から脳死です。地の文と化した。
強気で自信満々なの桃さん書きたかっただけ
コメント
5件
結局自分には勝てないんだからそこら辺の女にちょっと貸すくらいいいかって考え大好きです…!!自信家すぎて可愛い💗
まじでわかります! 今回もさいこ〜(●´ω`●)でした!
つよつよ桃さんって可愛いんですよ‼️ そしてクソほどかっこよくて沼 受け優位ってすごく魅力的なんだよな