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お花…。
お水をやって…。
お線香立てて…。
お母さん…。
そう、今日はお墓参り。
一昨年タヒんじゃった、お母さんのお墓に行くの。
でもね。お母さんには秘密があって…。
4年前、お父さんとお母さんが離婚して、僕達はみんなお母さんについていった。
それからお父さんとは会っていないんだけど、僕は、女の子に生まれてね。
小さい頃から、お父さんは、僕に男の子として生きろって。
嫌だったけど、言うこと聞かないと、お母さんが殴られてて。
それのほうがもっと嫌だったから、僕は男装することにしたの。
え?なんで兄弟にバレてないかって?
それは、___________。
本当は、今日は兄弟と来るはずだったんだけど。
今日はみんな色々用事があってさ。
僕は、体育祭の準備サボってきた(笑)。
嘘。ちゃんと先生に言ったよ。
僕の分は、恵愛に任せた(笑)。
恵愛はああ見えて、実は結構しっかり者でさ。抜けてるトコあるけど。
僕が男装女子だってこと、家族以外に唯一知っている人。
まぁ、恵愛も元男装女子だからね。
それで、幼馴染みで、親友で。一緒にマフィアやってて。
僕の一番の理解者なんじゃないかなって思う。
本当は、莉犬くんも連れてきたかったな…。
なんか、莉犬くんも知ってそう。
お母さんのこと。
だって、お母さんに似てるもの。
おばあちゃんにお母さんが似てて、使えるなら、
お母さんに似てる莉犬くんも、使えるんじゃないかな?
勿論、僕も使えるけどさ…。
…。そいえば僕、任務で使った事ないな…。
…使えば良いんだ。
僕、なんてバカなんだ(笑)…。
そしたら、瞬殺だからね!
これで楽チンだ!
「おかえりなさい。遅かったですね。どこ行ってたんですか。」
わからない?お・は・か・ま・い・りだよ!君たちのお母さんの。
「ちょっと、私事が…。」
「そうですか。早くご飯、作ってください。」
「はーいボソッ。」
「あの!返事!」
あれ?聞こえなかったかな(笑)?
「はい。」
いちいち返事しろとか…。(((いや、それは常識だよ、小論くん。
ジュージュー
よし!チャーハン完成!
美味しそー!
あ、でも、食べないね。
ま、いいや!
「えっと、ご飯置いておきますね。お金も。」
きっと、莉犬くんは家に残るから、そうしたら、聞くんだ。
「莉犬くんは、_________?」って。