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私
にとって、一番身近な魔法と言えば、それは「恋」だと思います。しかし、「恋」をしたことのない人にとっては、それがどんな感覚なのか分からないはず。そこで今回は私が体験した「恋の話」を書きたいと思います。
私が初めて恋に落ちたのは小学生のときでした。相手は同じクラスの男の子。彼のことを好きになったのは、些細なきっかけでした。ある日のこと、クラスメートたちが飼っている猫の話をしているとき、ふと彼と目が合いました。それまでは気にも留めていなかったのですが、そのときだけは違ったのです。お互いに目を見つめ合ったまま、まるで時間が止まってしまったかのような不思議な感覚を覚えました。それからというもの、彼を見ると動かずにはいられなくなります。話しかけられたら嬉しくなって舞い上がりそうになるし、逆にこちらから話し掛けようとしても恥ずかしくて上手くできませんでした。これが初恋だったのだと思います。
初めて経験する甘酸っぱい気持ちに戸惑いながらも、この感情を大切にしたいと思いました。今思うと、あれが私の青春だったのでしょう。ただ、当時の私はまだ幼く、自分の抱いている感情の正体がよく分かっていなかったような気がします。
中学生になると、私は積極的に恋愛小説を読みあさるようになりました。好きな人の好みに合わせるために、ファッションなどにも気を配ったつもりです。
また、同じ部活に所属している男子部員とも仲良くなり、一緒に下校したりするようになりました。ところがそんなある日、突然告白されてしまいました! なんとその相手というのは……いつも私達を見つめているあの男の子だったのです。一体どうしてこんなことに!? これはもう、私と彼だけの物語だよね。
うふふふ。
「ねぇ、君が僕のことを好きなら付き合ってよ!」
「えぇっ!? あ、あの、わ、私……」
「いいじゃない、好き同士なんだからさぁー」
「そ、それはそうなんだけど……ほら、やっぱりちゃんと考えないとっていうか……だからね、ちょっと待ってほしいかな~なんて……」
「じゃあさ、今度デートしようよ?」
「デッ……!?」
「いいでしょぉ~? だって君は僕のことが好きなんだもんね?」
「あぅ……あうう……///」
「返事はいつでもいいからさ。それじゃあね!」
彼女は僕に別れを告げると、教室から出て行った。僕はしばらく呆然としていたが、やがて我に帰ると、彼女が座っていた机の上に目をやった。そこには小さなメモ用紙が置かれており、「ごめんなさい」という文字が書かれている。それが意味するところを理解した時、僕の目からはなぜか涙がこぼれていた。
「えっと、あの……」
戸惑う彼女。しかし、もう遅い。
―――それは一瞬の出来事だった。
突然だが、みなさんは『人狼ゲーム』を知っているだろうか? 簡単に言えば村人の中に紛れ込んだ殺人鬼を探し出すというものなのだが、このゲームに出てくる殺人鬼役はとても恐ろしい存在である。
この殺人鬼役に抜擢されてしまったプレイヤーは、もう絶対に逃げられないのだ! たとえどんな状況になったとしてもだ!! なぜなら、村人たちの命運は殺人鬼役のプレイヤーに委ねられているからだ!!! もし、この殺人鬼役を誰かに押しつけたら、それはもう凄まじく大変なことになるだろう。
殺人鬼役は、ゲームの勝敗を決めるうえで最も重要な存在だからだ。
では、もしも殺人鬼役を押し付けたらどうなるのかを見ていこうと思う。
***
まず最初に殺人鬼役を演じることになったプレイヤーの話である。
彼はある日、友人にこう言ったそうだ。
「俺ってさぁー、実は超絶有名な殺人鬼なんだよね~!」
この言葉を聞いた友人の反応はこうだった。
「あっそうなんだ」
そして次の瞬間、彼はボコボコにされたらしい。
それもそのはず、殺人鬼役を押し付けられた時点で、彼はすでに詰んでいたのだ。